ハーブとハーブティーの話

メディカルハーブ  バジル

料理用のハーブとして広く知られているバジルの葉は、クローブに似た強く清涼なスパイシーな香味が人気を呼ぶようです。

ニンニク、トマト、ナス、そしてイタリア料理との相性がいいことから良く用いられます。

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メディカルハーブとしては、消化促進作用がありますので胃もたれなどの時に使用します。
バジルには副腎皮質を活性化する働きがありますので、葉で作ったワインは強壮催淫効果もあります。

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葉には、強い殺菌作用もありますので、蚊よけ、寄生虫の駆除、あるいは、たむしや蛇の咬み傷、虫の刺し傷、にきびの治療にも用いられてきました。

また、精油を吸入すると心身が爽快になり、ウイルスに感染して鈍った嗅覚が刺激されます。

マッサージオイルに入れて使用すると、神経の強壮剤になり酷使された筋肉が和らぎます。

敏感肌、妊娠中の人は使用を避けます。

◆ 和名  メボウキ   

◆ 学名  Ocimum basilicum   

◆ 主要成分 エストラゴール、サフロール 

◆ 作用   消化促進作用、殺菌作用、強壮作用

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メディカルハーブ-22   ブラックコホシュ

草丈2.5mほどの多年草で、カナダ、東部アメリカの原産です。森林地の日陰に生育し、夏に刺激臭のあるクリーム色の花が総状花序で咲きます。 

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メディカルハーブとして利用する部位は、根茎になります。

根はアメリカ原住民の民間薬として用いられてきた経緯があります。十分に生長した根で、有効成分含量が最高になるといわれています。

婦人科系の疾患に有効性が確認されていて、更年期障害、特にのぼせ、頭痛、イライラ、膣の乾燥、睡眠障害などの症状に用います。エストロゲン様作用、降圧作用も報告されています。

また、妊娠初期には用いません。

◆ 和名       アメリンショウマ 

◆ 学名     Cimicifuga  racemosa rhizona 

◆ 主要成分  有効成分については不明

◆ 作用     利尿作用、抗リウマチ作用、抗炎症作用、鎮静作用、鎮咳作用、子宮刺激作用、通経作用

 

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メディカルハーブ-22   シベリアンジンセング

エリュセロの名前でも呼ばれるシベリアンジンセングですが、いま注目を浴びているハーブの一つといえます。根に含まれているエクセロサイドという成分が、心身両面のストレスを和らげるとともにストレスへの耐性を強くするからです。

旧ソビエト(ロシア)では、オリンピックや世界大会に出場するアスリートや宇宙飛行士のストレスを和らげるために飲用させていたという話が残ります。

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シベリアンジンセングは、中国、シベリアを原産地とする落葉低木ですが、少なくとも29種の天然化学化合物を含有することが分かっています。

すぐれた強壮効果や脳を活性化させ集中力や記憶力を向上させるのに有効なことが分かっています。

ロシアでは、チェルノブィリ原発事故の後、放射線病の治療に用いられてもいます。

このシベリアンジンセングだけのお茶にした場合、無味無臭ですので他のハーブとブレンドして飲用します。

◆ 和名     シベリアニンジン

◆ 学名     Eleutherococus senticosus  

◆ 主要成分  エクセロサイド 

◆ 作用     ストレス緩和作用、ストレス耐性作用、強壮作用、鎮静作用、抗炎症作用、脳の代謝活性作用

 

 

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メディカルハーブ-22   ホーソン

ヨーロッパ、アフリカ北部などに分布する落葉低木で、樹高は3~5mほどになり多数の鋭い棘を持っています。非常に価値のある薬用ハーブで、中世以来、多くの症状の治療に用いられてきました

収斂薬として評価が高く、伝統的に下痢、過多月経、棘を抜く時などに使用されていたということです。         

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100年ほど前に強心作用が発見され、今日では心臓疾患の治療によく用いられます。複雑な化学物質を含有し、それらが組み合わさって心臓機能を改善することが分かっているようです。

冠状動脈の循環を改善し狭心症を防ぎ、血圧を正常化します。ジゴキシン(ジギタリス配糖体)などとは違い、心リズム障害のリスクを高めることはありません。効果発現までに4~12週間を要することがあります。

◆ 和名     セイヨウサンザシ

◆ 学名     Crataegus oxyacantha  

◆ 主要成分  フラボノイド配糖体、プロシアニジン、サポニン、タンニン、ミネラル 

◆ 作用     末梢血管弛緩作用、強心作用、収斂作用、降圧作用、鎮静作用、鎮頸作用

 

 

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メディカルハーブ-22   ワイルドストロベリー

野イチゴの葉、根、果実は、昔は薬草として用いられました。

葉や根は下痢と消化器の不調に、穏やかな収斂薬として働き、リウマチ、痛風、関節炎には浄化作用のある利尿薬として効果があります。

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野生種や山イチゴの栽培種から生育期に葉を採集し、乾燥させてから使用します。

消化促進を助ける成分を含んでいますので、食欲不振、胸やけ、軽い吐き気、鼓腸、ガスなどの消化障害に用います。

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ショウガに似たやや刺激的な風味でほのかな甘みがあり、飲んだ後の清涼感もあり消化促進を助けることから食後のお茶として打ってつけといえます。

◆ 和名     ノイチゴ

◆ 学名     Fragaria vesca

◆ 主要成分  タンニン、粘質物、糖類、有機酸、サリチル酸、ミネラル類、ビタミンB、C、E

◆ 作用     収斂作用、創傷治癒作用、利尿作用、緩下作用、強肝作用、浄化作用

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メディカルハーブ-22   ギンコー

イチョウの葉をメディカルハーブでは、ギンコーといいますが、1980年代に臨床研究から心循環器系への強力な作用が見いだされ、一躍、医学界の注目の的となりました。 

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少なくとも2億年の歴史を持つイチョウですが、今では野生のものは見ることができなくなりました。寺社の境内などで守られて生き延びています。ヨーロッパには1730年にもたらされ、装飾樹として人気を集めていました。

1980年代になってからの研究によって脳への血行改善することが分かり、記憶力や精神機能を改善するのに用いられます。下肢、生殖器官の循環を改善することから静脈瘤、痔疾、足の潰瘍の改善にも用いられます。

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さらに成分のギンコライドが重度の不整脈に有効性があることが分かりました。めまい、耳鳴り、あるいは喘息などの改善にも適用されます。

イチョウの葉は成分抽出にあたって煮出す方法を取りますと、アレルギー誘発物質がでてきますので、必ず沸騰した熱湯を使用します。

また、抗血液凝固作用がありますので、ワルファリンなどの抗血液凝固剤とは併用できません。

◆ 和名     イチョウ

◆ 学名     Ginkgo  biloba 

◆ 主要成分  ギンコライドなどフラボン配糖体、ビオフラボン、シトステロール、ラクトン、アントシアニン

◆ 作用     血管拡張作用、循環刺激作用、抗酸化作用、抗血液凝固作用

 

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メディカルハーブ-22   カルダモン

カルダモンは、昔からサフラン、バニラなどと並んで高価なスパイスとして使用されてきました。原産地のインドでは、コショウを「スパイスの王」、カルダモンを「スパイスの女王」と呼んで、カレー料理に欠かせない重要なスパイスと位置付けています。

強いスパイシーな芳香が好まれ、料理のベースになるガラムマサラに必ずカルダモンの入ったスパイスミックスを使用します。   

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消化促進を助ける成分を含んでいますので、食欲不振、胸やけ、軽い吐き気、鼓腸、ガスなどの消化障害に用います。

ショウガに似たやや刺激的な風味でほのかな甘みがあり、飲んだ後の清涼感もあり消化促進を助けることから食後のお茶として打ってつけといえます。

カルダモンの莢(さや)を開くと黒色の種子が入っていますが、種子は風邪、咳、インフルエンザ、気管支炎の治療補助に用いられます。種子は生薬「 小豆蒄(しょうずく) 」として日本薬局方に収録されています。

種子は噛むと口臭が消えて息が甘い香りなり、食後の臭い消しとしても使用されます。

◆ 和名     ショウズク

◆ 学名     Elettaria cardamonum

◆ 主要成分  精油成分(酢酸テルピネル、シネオール、サビネン、リナロール、酢酸リナリル、ビネン、ジンギビネン、ボルネオールなど) 

◆ 作用     抗けいれん作用、駆風作用、胃腸刺激作用、消化促進作用、健胃作用

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メディカルハーブ-22   メドースイート

エリザベス朝時代にガーデンの生垣用として人気の高かったハーブですが、当時から解熱や鎮痛にも利用されていました。

1860年代にサリチル酸という抗炎症性の物質が、はじめてメドースイートから抽出されました。    

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それから60年後、サリチル酸を改良したアセチルサリチル酸が合成されました。このハーブは、元の学名をスビラエア・ウルマリアといい、それに因んで「奇跡の薬」はアスピリンと命名されました。

夏、開花中に採集し乾燥したものを用います。冷やす作用によって炎症や発熱を抑え、消化管を保護します。

アスピリンを長期連用すると胃潰瘍や胃出血を生じることがありますが、メドースイートにはそのような副作用がなく、サリチル酸の効果が穏やかに発揮させます。胃酸過多、下痢などに用います。

なお、サリチル酸やアスピリンに対してアレルギーのある人は使用できません。

◆ 和名     セイヨウナツユキソウ

◆ 学名     Filipendula ulmaria 

◆ 主要成分  サリチル酸、フラボノイド、タンニン、クエン酸、粘質物、揮発油 

◆ 作用     抗炎症作用、抗リウマチ作用、利尿作用、発汗促進作用、鎮静作用、健胃作用

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メディカルハーブ-22   ジュニパーベリー

ヨーロッパや北米に広く分布する常緑高木のジュニパーの球果がジュニパーベリーです。緑色をしている果実が2年ほどかけて青紫色に変わり、色が変わってから採集します。

ジュニパーベリーに強い利尿、解毒作用があることは古くから知られ1500年代には薬用酒に用いられ、その芳香が人気を呼び、やがてスピリッツ(蒸留酒)のジンとして世界的に広まりました。

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薬用としての歴史は古く、紀元前1550年頃のエジプトのパピルス文書にもいくつか書き残されています。

お茶として飲用した時、引きしまった風味の中にほのかな甘さがただよい、すっきりしたあと味が楽しめます。

利尿、解毒効果が強く、体内に滞留している余分な水分や毒素を排出します。このため痛風、リウマチ、むくみに効果がありますし、脂肪の沈着を防止する働きもあります。

疝痛と鼓腸を緩和し、消化を促します。また、子宮刺激作用があり、陣痛時の子宮収縮を活発にします。

◆ 和名     セイヨウトショウ

◆ 学名     Juniperus communis  

◆ 主要成分  揮発成分、フラボノイド、糖類、配糖体、タンニン、ポトフィロトキシン(抗ガン物質)、ビタミンC 

◆ 作用     尿路殺菌作用、利尿作用、駆風作用、消化促進作用、子宮刺激作用、抗リウマチ作用

 

 

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メディカルハーブ-22   リコリス

漢方製剤に使用されている甘草( カンゾウ=G.uralensis )と同じ仲間で、秋に採集した根の部分を使用します。甘草と書くだけあって根に含まれているグリチルリチンは、砂糖の50倍の甘味を持ちます。 

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このグリチルリチンが、副腎皮質ホルモンなど各種ホルモンの分泌を促進する働きがあります。抗炎症作用やステロイド治療後の副腎皮質活性化作用は、この働きによるものと考えられています。

リコリスは紀元前500年頃から薬として用いられ、現在でも胃潰瘍の治癒を助ける薬として薬局方に記載されています。また、強力な去痰薬としても作用します。

体液貯留を引き起こしますので高血圧の人やジゴキシン(ジギタリス)系の薬剤を用いている人は使用できません。

◆ 和名     ナンキンカンゾウ

◆ 学名     Glyeyrrhiza  glabra 

◆ 主要成分  サポニン、グリチルリチンなど配糖体、エストロゲン類似物質、クマリン、フラボノイド、ステロール、コリン、アスパラギン、揮発成分 

◆ 作用     抗ウイルス作用、抗炎症作用、抗関節炎作用、副腎皮質刺激作用、胆汁分泌作用、血中コレステロール低下作用、胃粘膜保護作用、抗アレルギー作用、冷却作用、去痰作用、緩下作用

 

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