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2012年7月

8月の営業について

8月のハーブスクエアの営業についてご案内いたします。

ハーブスクエアの定休日は第2・4火曜日と毎水曜日になっています。例月、第2、4火、水曜日が連休になっています。

ただ、その月の1日目が第1水曜日の場合は、第1火曜日が7日となります。この場合、7、8日を連休とさせていただいています。8月が、これにあたります。

また、8月第3週の12日(日)~18日(土)は休むことなく営業いたします。

 

詳しくは下の営業日カレンダーの8月をご覧ください。(赤く囲っているところがお休みになります)

          http://www.azumino-herb.jp/images/calendar.gif

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今年の安曇野薪能は「犀龍小太郎」です

今年で22回目となる信州安曇野薪能は、今月18日(土)午後5時30分に開演されます。

今回の演目は、安曇野に伝わる民話から題材をとった新作能「犀龍(さいりゅう)小太郎」のほか、「菊慈童」が予定されています。「犀龍小太郎」は、4年ぶりの上演になります。

合い間の狂言では人間国宝の野村萬蔵らによる「六地蔵」、また人間国宝・片山幽雪の舞噺子「松風」など多彩なプログラムになっています。

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会場は、明科龍門渕公園(JR篠ノ井線明科駅から徒歩5分)の特設能舞台で演じられます。JR豊科駅、穂高駅、明科駅から無料の送迎バスが運行されます。(雨天の場合は、明科体育館に変更)

全席自由席で、入場料は一般前売り券3,000円(当日券3,500円)で、安曇野市穂高交流学習センター「みらい」をはじめ、各プレイガイドなどで取り扱っています。

詳しい問い合わせは、安曇野市教育委員会文化課(☎ 0263-62-3001)です。

*穂高交流学習センター「みらい」で 21日(火)まで「能面と能装束展」が開かれていて、新作能「犀龍小太郎」で使用される能面と能装束などを展示しています。

*遠方からの来場者向けに、薪能鑑賞プランが企画されています。鑑賞券のほか、当日の夕食弁当、宿泊、会場までの送迎などがセットになっています。一人当たり12,600~17,000円で、穂高の旅館やペンションに宿泊します。申し込み・問い合わせは、☎ 0263-81-3100(トラベルプラザあづみ野)になります。

*安曇野に語り継がれる犀龍小太郎の民話はこちらでご覧ください。

 

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メディカルハーブ-22   ホーソン

ヨーロッパ、アフリカ北部などに分布する落葉低木で、樹高は3~5mほどになり多数の鋭い棘を持っています。非常に価値のある薬用ハーブで、中世以来、多くの症状の治療に用いられてきました

収斂薬として評価が高く、伝統的に下痢、過多月経、棘を抜く時などに使用されていたということです。         

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100年ほど前に強心作用が発見され、今日では心臓疾患の治療によく用いられます。複雑な化学物質を含有し、それらが組み合わさって心臓機能を改善することが分かっているようです。

冠状動脈の循環を改善し狭心症を防ぎ、血圧を正常化します。ジゴキシン(ジギタリス配糖体)などとは違い、心リズム障害のリスクを高めることはありません。効果発現までに4~12週間を要することがあります。

◆ 和名     セイヨウサンザシ

◆ 学名     Crataegus oxyacantha  

◆ 主要成分  フラボノイド配糖体、プロシアニジン、サポニン、タンニン、ミネラル 

◆ 作用     末梢血管弛緩作用、強心作用、収斂作用、降圧作用、鎮静作用、鎮頸作用

 

 

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赤ん坊を抱いたキツネ~明科・白牧

白牧の山奥から大口沢へ出る峠道は、木々がたいそう茂っていてうす暗く、夜通ると真っ暗なので、キツネに化かされるといわれていました。

むかし、この山里に平助が器量のいい女房と赤ん坊といっしょに住んでいました。平助は、ろくに働きもせず毎日酒ばかり飲んでいたので、暮らしは貧しいものでした。

女房が赤ん坊を寝かしつけてから、夜なべ仕事でわら草履(ぞうり)を作り、それを平助が売りに出かけ、売り上げて得たわずかな金も、酒に換えてしまうのでした。

     128(むかしは夜なべ仕事で、こうしてわら草履を作ったといいます=豊科郷土博物館蔵)

ある秋晴れの日、平助はいつものように昼間から酒を飲んでいましたが、腹を空かした赤ん坊が泣き止みません。

「やかましいぞ!これじゃ飲んだ気がしねえ。しとっきら(ちょっと)酒買いに行ってくるで、帰ってくるまでに乳くれて寝かせておけ」と言い残し、平助は女房の作った草履を手にして出て行きました。   

平助は、山を越えて隣村に着くと、わら草履を売って、さっそく酒を買いました。家に戻る途中、我慢ができず歩きながら酒を少しずつ飲み、足元をふらつかせながら、山道を帰っていきました。

「すっかり暗くなっちまったな。それにしても今夜は、いい月だで、明るいずら。これならキツネなんか出っこねえ。まっ、帰ったら月見酒とするか」と、ご機嫌で峠道の曲がり角に差し掛かりました。

          078(白牧の山道は、今でも木が茂っていて昼なお暗いところがあります)

カサカサッと音がしたので振り向くと、木々の間から差し込む月の光に照らされて、寝ている赤ん坊を抱いて立っている若い女の姿が見えました。

「おい、こんなとこにおなごが一人で物騒じゃねえか。いってえ、どうしただい?」「この子とふたり、隣村へ行く途中、草履の鼻緒が切れてしまい足が痛くて…。すげ替えたいと思っても、この子を降ろすと泣き出してしまうので、困っています」と、女は抱いている赤ん坊を揺すりながらいいました。

     140           (藁で編んだ草履=豊科郷土博物館蔵)

「にかっこ(赤ん坊)が一緒じゃ、えらかったずら(大変だったろう)。どう、おらが抱っこしてやるで、その間に鼻緒を直せや」と平助は、手に持っていた徳利を足元に置いて、女から赤ん坊を受け取りました。

「おらとこにも、にかっこがおるで、抱っこするのは慣れてるで。……だで、こんな夜道をおなごだけじゃ危ねえし、にかっこがキツネにさらわれてもいけねえで、草履が直ったらおらが送って…」。

そこまで言いかけるや否や、急に風がヒューと吹き抜けました。背中のあたりが冷たく感じたので、平助は鼻緒を直している女のほうへ振り向くと、女の姿がどこにもありません。

          051(キツネが獲物に襲いかかるとき、このようなポーズをとります=大町山岳博物館蔵)

「おぉーい、どこにいるだ」といいながら、あちこち探しましたが見当たりません。「にかっこ置いていなくなるわけねえだが……、なあ」と抱いていた赤ん坊を見ると、手の中にあるのは木の切り株ではありませんか。

「ええーっ、なんだこりゃ?なんで、とっこ(木の切り株)になっているだあ?」。何が起こったのかわけが分からず、平助はボオーッとしていました。酔いもすっかり覚めてしまい「おら、酔っていたせいで夢でも見ていただかや…。早く帰って飲み直しだ」と、切り株を力いっぱい投げ捨てました。   

そして、足元の徳利を持とうとすると、徳利がありません。「ない。おらの酒がない!」。木の陰に転がってしまったのかと、暗がりの中、草をよけて探しましたが、やはりありません。

平助はようやく気がつきました。「もしかして、ありやキツネか?おら、化かされただか?ちきしょう、あの女ギツネめ!」

     118(むかしは、こうした徳利に量り売りで酒を買いました。平助もこんな徳利に入れて山道を家路に向かっていたのでしょうか=豊科郷土博物館蔵)

次の日、村の人たちに昨夜起こったことを話すと「おお、この時分は、山に赤ん坊を連れたキツネが出るって聞くぞ」「おめえが、のうなし(怠け者)で、べっぴんな女房とめんこいにかっこを、でえじ(大事)にしねえで、子連れギツネに化かされるだじ」「女房の稼ぎで酒なんか飲むせいずら」と平助は、みんなに責められました。   

平助は、このことがあってから酒を止めて、まじめに働くようになり、女房を大事にするようになりました。赤ん坊の面倒もよく見るようになりましたが、泣いている赤ん坊をあやすたびに、あの夜、キツネに抱かされた赤ん坊のことを思い出したといいます。

 

       * 『 あづみ野 明科の民話 』(あづみ野児童文学会編)を参考にしました。      

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信州の鏝絵に見る左官職人の技-5    「千人風呂」の外壁に描かれた洋風鏝絵

諏訪市に国の重要文化財で「片倉館」という洋風建造物があります。

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ここは絹製品の製造で巨万の富を得て「シルクエンペラー」と呼ばれた片倉財閥が、地域への恩返しとして造った厚生施設です。

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厚生施設というのは、「千人風呂」の名称がある温泉浴場です。100人は入浴できるという湯舟があり、今も市民や観光客に利用されています。

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この片倉館の壁に古代ギリシア、ローマの柱頭装飾などにみられる植物・動物文様などいろいろなバリエーションの鏝絵が施されています。

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動物文様として鷲がよく図案化されますが、ここにもロータス(蓮)とともに鷲が描かれています。

そして、熊です。穏やかな表情ですが、通常、熊が描かれることはめったにありません。

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植物では、パルメット、ロータス、ロゼット、松かさなどが装飾図案として用いられてきたようですが、上に描かれているのはパイナップルのような果樹でしょうか。

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こちらは、パルメット(ナツメヤシ)のようです。アラブの世界では生命の樹、あるいは富の象徴として表現されたりします。

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この片倉館の竣工は昭和3(1928)年、2代目当主が欧米視察で目にした地方都市の充実した福利厚生施設に感銘し、着工に踏み切ったといいます。

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千人風呂は近隣の製糸工場で働く女工さんたちが、その日の仕事を終えてから大勢やって来て一日の疲れを癒したといいます。

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鏝絵が刻まれている壁材はモルタルですが、左官職人が鏝を駆使して描いたもので、さまざきなモチーフを実にみごとに描き切っています。

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窓ガラスが澄み渡った青空のように鮮やかですが、これはステンドガラスをはめ込んだ上げ下げ窓で、モルタル壁のレリーフ(鏝絵)、スクラッチタイル壁など巧みに細部までいろいろな工法、様式を組み合わせていて見るものを飽きさせません。

* 片倉館のWebは、こちらです。


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松本市内から消える明治期の赤レンガ棟

松本市内から明治期に建てられた赤レンガ建造物が、残念ながら取り壊されることになりました。

昨年6月30日、震度5強の地震が松本市を襲いました。死者1人、重軽症者17人のほか少なくない家屋や施設が実害を被りました。

国の有形文化財に登録されている同市丸の内2丁目の旧山崎歯科医院の赤レンガ棟は、損壊を免れたものの壁にひびが入ったほか、壁面の一部が傾くなど大きく損傷しました。

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明治21(1888)年にイギリス積み工法で造られた総2階建てのレンガ造りでしたが、所有者は維持が困難と考え取り壊すことに傾きました。

しかし、市民の間に取り壊しを惜しむ声が強まり、「保存する会」(後に「残す会」に改称)が立ち上がり寄付金を募りながら補修強化して保存する活動が続いていました。

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しかし、残す会の熱心な活動にも関わらず、本格的な修繕補強に約3000万円かかる見込みで、これまでの募金額430万円では間に合わず、買い取った場合の代替地の確保もめどが立たないことなどから、やむなく活動の継続を断念することになりました。

所有者の歯科医も「同規模の地震がくると崩れる恐れがあると言われている。これ以上周辺に迷惑と心配は掛けられない。市には移築をお願いしたが折り合いがつかなかった。個人の力で補修や維持管理をするのは困難で、この建物に住み続けることもできない」と語っています。

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松本市は明治19(1886)年、21年と立て続けに大火に見舞われ、多くの家屋が焼失しました。同レンガ棟はこの大火を教訓に耐火性を考えて造られた長野県下では初期のレンガ建築で、壁面には小ぶりのアーチ窓を開け、寄棟の瓦屋根が載るという構造になっていました。

明治期のレンガ建築の典型を示すとともに技術水準の高さを示していることなどから、昭和41(1966)年に県内で初めての国登録有形文化財となり、多くの市民や観光客から親しまれていました。

 

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いま咲いているガーデンの花々-5

ハーブスクエアでは、現在オープンガーデン方式で無料公開しています。見学の際のご参考に、いま咲いている花々をご紹介しています。

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ロシアンセージ

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ヤロウ(アキレア)

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ダイヤーズカモミール

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ヒース(ヘザー)

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ルドベキア

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ベルガモット(ビーバーム、タイマツバナ)

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マウンテンミント

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ベトニー

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マーシュマロウ

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リアトリス

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エキナセア

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オレガノ

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パープルルースストライフ(エゾミソハギ)

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ソープワート

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スカビオサ

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ベロニカ

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アナベル

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スズランノキ

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ギボウシ

     

写真はいずれも一昨日の模様です。前回アップしたものと重なるものもありますが、花期に合わせ見ごろの花々をご紹介しています。

なお、多くの花が花期を終え夏眠に入ります。ハーブガーデンの無料公開は、今月末日で終了させていただきます。

* 「いま咲いているガーデンの花々-4」で表記しましたキバナコスモス、アグリモニーを下記のように訂正させていただきます。

      キバナコスモス →  イトバハルシャギク

      アグリモニー   → メリロット(シナガワハギ)

ご指摘いただきまして、ありがとうございます。


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手軽にできるハンドメイドの虫よけスプレー

前回の「安全・安心のおすすめ商品」で、蚊やブヨなどの虫を寄せつけないスプレーをご紹介いたしましたが、ご家庭でも簡単に作ることができます。

今回は作り方のレシピと材料をご紹介いたします。

レモンユーカリ、シトロネラ、レモングラスのブレンドで、子どもも好きな爽やかで優しい香りです。香りが漂っている間は、蚊などの虫が近寄りません。

 

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      〈 作り方 〉

                    ① 無水エタノール10mlに3種の精油を各3滴入れて、

                          ガラス棒でよくかき混ぜてスプレー容器に入れます

            ② そこに精製水90mlを入れてふたをし、よく振って混ぜ合わせ  ます

                 *100mlの虫よけスプレーのでき上がりです。

                使用前によくシェークしてから使います

      〈 用意する器具、材料 〉

                          スプレー容器(100ml入り)      315円     

                   ガラスビーカー(100ml計量)     473円 

                   ガラス棒                   158円

                   無水エタノール(100ml入り)      945円                  

                   精製水(500ml入り)          120円

                   精油    レモンユーカリ(3ml)    945円

                          シトロネラ(3ml)             945円

                          レモングラス(3ml)     1,050円

        * 精油3mlは、60滴分入っています。上の写真はイメージ写真です。

        

 * 〔 ハンドメイド虫よけスプレーの器具、材料  〕は、ハーブスクエアで通常販売しているほか、通信販売でも取り扱っています。  詳しくは、TEL 0263(83)7782へお問い合わせください。

 

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ハーブガーデンの“住人”、キジの親子が姿を見せました

先だってハーブスクエアの“新住人”シジュウカラについて書きましたが、実は以前からの住人の雉(キジ)の一家がいます。

昨17日、一日の仕事が終わった午後五時過ぎ、ほっとしてティーテラスに出てガーデンの方に目を移した時、一家が散歩している姿に出会いました。

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一家といっても、子育ては雌鳥のみが行うので、お父さん(雄鳥)の姿は見えませんでしたか゛…。

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昨日は朝から気温が上昇し日中33℃を超え、今シーズン一番暑い一日になりました。それでも夕方になって山の端に陽が隠れると、いくらかしのぎやすくなりました。

それで、この一家、夕涼みの散歩に出てきたのでしょうか?

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母鳥の周りで動いているものがあります。ひな鳥です。数えてみると8羽います。

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この春生まれて、散歩できるまでに成長したのです。

雄、雌の番いでいる姿は、これまでになんどか目にしていますが、こうして母子で散歩しているのは初めて見ました。

「雉の草隠れ 」ということわざがあります。 頭隠して尻隠さずと同じ意味で使われますが、まさにことわざ通り。草むらに隠れているようで、どこにいるのか分かってしまいます。

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春のころから、「ケーン、ケーン」という鳴き声がガーデンの遠くからたびたび聞こえていました。

これは繁殖期に雄鳥が自分の縄張りを宣言しているものと聞いていましたので、巣を作って棲んでいることは知っていました。

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つい先ごろも刈り払い機で草を刈っていた時、母鳥が突然草むらから飛び立ちました。

子育て環境を驚かせてしまったかと反省していたのですが、こうして8羽のひな鳥たちが元気に散歩している姿を見て、安心しました。

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キジは大型の鳥ですが野鳥ですので、やはり警戒心はぬかりなく母鳥はヒナたちが遊んでいる間も周辺に目を配っています。

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こちらでカメラを構えている姿に“危険“を察知したのでしょうか、ヒナたちを促すように隣りの林に姿を消しました。

キジは成鳥になるまで7~8カ月かかるといいますので、また散歩する姿に出会えるかもしれません。

 


 


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夏休み、清流に棲む水生昆虫を観察してみませんか

夏休みの一日、親子を対象にした「水生生物観察会」が、8月5日(日)に安曇野市で開かれます。安曇野の自然を守り、生息する動植物の保護をしている長野県烏川渓谷緑地が主催します。         

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烏川は蝶ヶ岳から流れ出る蝶沢が源流で、途中、常念岳からの支流と合流して下って来ますが、「烏川に何がいるのだう」をテーマにして、フィールドワークしながら沢ガニやザザムシ、ヤゴなどの水生昆虫の採集を体験しながら観察しようという催しです。

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講師は、写真家で水生昆虫談話会の刈田敏三さんで、『水生生物ハンドブック』、『水生昆虫ファイル1.2.3』などの著書があります。

フィールドワークは烏川渓谷緑地水辺エリアが会場で、午前9時30分から始まります。参加料は無料で、持ち物としてルーペ、飲み物、雨具などが必要になります。定員は30人で申し込み受け付けが始まっています。

申し込み、問い合わせは、☎0263・73・0203(烏川渓谷緑地  環境管理事務所)です。

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シジュウカラは元気に巣立ちました

上野動物園のパンダ・シンシンの赤ちゃんが亡くなったと報じられましたが、とても残念です。

先だって当ブログで、シジュウカラがハーブスクエアのオープンテラスにある巣箱でヒナをかえしたとお伝えしました。

孵化して17、18日(推定)経っていましたので、そろそろ巣立ちの時が近いかと思っていました。

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ハーブスクエアは10、11日と連休で、休み明けの12日出勤して巣箱をそう~っとのぞいて見ると、中に先だってのヒナ鳥たちの姿が見えません。

屋根をトントンと叩いて見ても反応がありません。やはり、巣立ってしまったのかと思い、留め具を外してみると…。

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やはり、巣立った後でした。巣箱の中が荒らされたりしていませんし、周辺に異常も見当たりませんので、間違いないと思います。

ヒナ鳥の間にヘビなどの外敵に捕食されることもあると聞いていましたので、まずは一安心です。


しかし、巣箱の中を見て驚きました。ヒナの糞や卵の殻などが一つもありません。親鳥が餌を獲って来てヒナに与え、また採餌に出かける時、くちばしに何かくわえていましたので巣箱の中を衛生的に保つため運び出していたのでしょう。

そして3cmほどの厚さの残されたベッドです。乾燥したコケをびっしり敷き詰めてあります。親が産卵のためにせっせとくちばしに挟んで運び作ったものでしょう。

触ってみるとふかふかです。さぞかしヒナ鳥たちも快適な生活を送れたと思うと、巣立っていく姿を見ることができなかったのは残念でしたが、ホッとするものが残りました。

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蛍の光を愛でながらフルートのコンサートはいかがですか

初夏の風物詩というと、蛍が放つ淡い光に癒されますが、18日(水)午後7時30分から「HO♪HO♪ほ~たる来いコンサート」が催されます。

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会場は、安曇野市明科自然体験交流センター「せせらぎ」(上の写真)で、犀川遊水池と堤防道路を隔てたところにあり、すぐ近くを犀川の支流が流れ、護岸はU字溝によるコンクリート護岸に施工されていない自然の護岸になっています。

澄んだ流れを川岸から眺めると水草がはっきり見えます。

このため蛍の幼虫のカワニナも生息し、この時季、蛍が舞う環境が保持されています。

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コンサートはフルート奏者の多久潤一朗さんが、ディニークの「ひばり」を始めオリジナル曲を演奏する「エキサイティングフルート」です。

料金は当日券1,200円(前売り券1,000円)で、フリーソフトドリンク付きです。詳しい問い合わせ先は、090-2466-1129(平林さん)です。

主催は、無農薬野菜づくりに励んでいる女性グループ「YAM」です。

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メディカルハーブ-22   ワイルドストロベリー

野イチゴの葉、根、果実は、昔は薬草として用いられました。

葉や根は下痢と消化器の不調に、穏やかな収斂薬として働き、リウマチ、痛風、関節炎には浄化作用のある利尿薬として効果があります。

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野生種や山イチゴの栽培種から生育期に葉を採集し、乾燥させてから使用します。

消化促進を助ける成分を含んでいますので、食欲不振、胸やけ、軽い吐き気、鼓腸、ガスなどの消化障害に用います。

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ショウガに似たやや刺激的な風味でほのかな甘みがあり、飲んだ後の清涼感もあり消化促進を助けることから食後のお茶として打ってつけといえます。

◆ 和名     ノイチゴ

◆ 学名     Fragaria vesca

◆ 主要成分  タンニン、粘質物、糖類、有機酸、サリチル酸、ミネラル類、ビタミンB、C、E

◆ 作用     収斂作用、創傷治癒作用、利尿作用、緩下作用、強肝作用、浄化作用

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ハーブスクエアにシジュウカラの“新住人”

ハーブスクエアのティーテラスからガーデンへ下りていく出入り口に、小さな小鳥の巣箱があります。ここにいつの間にか、シジュウカラが棲みつき産卵しひな鳥がかえっていました。

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気づいたのは、2週間ほど前。偶然、巣穴に野鳥が入って行くのをスタッフが目撃しました。ひょっとしたらと思い、中をそう~っとのぞいて見ると…。

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巣箱の中は暗くてはっきり見えないのですが、口を開けたひな鳥が3羽ほどいるようです。もっといるかもしれません。

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少し離れたところから観察していると、親鳥が番いで交互に餌を口にくわえ、運んで来ます。

頬の白、首から尻にかけての黒帯が目立ち、スズメほどの大きさですのでシジュウカラです。

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しかし、すぐには巣箱へは入りません。巣箱に異常がないか、辺りに不審者(?)がいないかどうか、キョロキョロ目を配ります。

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しばらくすると、だんだん巣箱の近くへ移動します。

すぐ近くの止まり木や木彫りフクロウの頭に乗って、最終チェック。

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入念な安全確認の後、羽ばたいて…

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ひな鳥たちの待つ巣箱へ。

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巣箱の中では、親鳥が餌を運んできたことを察知したひな鳥たちが一斉に声を上げます。

給餌は一分前後でしょうか。まもなく巣箱から出て来て、再び採餌に飛び立ちます。     

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すると餌をくわえた別の親鳥が現れて、(どちらがお父さんか、お母さんか分かりませんが)同じような行動をした後、

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子どもたちの元へ。

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こうした番いによる給餌は、一日になんども繰り返されます。

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一時間に十数回は給餌しているようです。

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シジュウカラは孵化から16~22日で巣立つといいますので、まもなくひな鳥たちの巣立ちの日が来ますが、それまでは新住人として温かく見守っていこうと思っています。

 

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夏ソバの白花に清涼感を感じてみませんか

安曇野はいま、夏ソバの開花の時期を迎えています。

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田んぼの稲も青々と育ち、ソバの花の白と稲の緑が鮮やかなコントラストを描いています。

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夏ソバの栽培は秋ソバと比べると、そう多くはありませんが、湿っぽく蒸し暑い梅雨のシーズン、白いソバ畑を見ると清涼感も感じられます。

いま、夏ソバが沢山見ることができるのは、昨年、朝の連続テレビ小説「おひさま」の舞台となった堀金のロケ地周辺です。

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どのくらいの広さでしょうか。ざっと見渡して2haはあるでしょうか。
いまほぼ満開状態ですので、一面白い絨毯を敷き詰めたような見事さです。

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ドラマ「おひさま」は、東京郊外に暮らす主婦が日常の生活に行き詰まっていた時、ラジオから流れた「安曇野は今、白いソバの花が一面に咲いて、それはそれは美しい景色です」との便りを聞いて、衝動的に安曇野に車を走らせたことから始まりましたね。

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テレビ放映が済んでしばらく経ちましたが、週末を中心に今でもロケ地を訪れる人たちがいます。ソバの花とロケで使った藁葺き小屋などを背景に記念の撮影をしている人たちの姿もあります。

この野外セットも今秋には取り壊す予定になっているそうです。

 













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庄野薬師~三郷・七日市場

七日市場の東を流れている庄野堰(しょうのせぎ)は、昔から大雨が降るときまって水量が増えました。堰を超えた水が田畑に流れ、激しいときは田畑の土を流してしまうこともありました。                           

ある年の梅雨のころでした。灰色の空から糸のように細かい雨が降るかと思えば、雷が鳴って夕立のように地面をたたきつけるような雨の降る日が、何日も何日も続きました。

心配して駆け付けた村人たちは、堰の土手に集まっていました。川はにごった水でいっぱいになり、ご うごうと音をたてて流れていました。積み上げた土嚢(どのう)を超えるような勢いになっていま した。

            096 (水を満々と張って流れる堰。今は護岸工事も施され、決壊するようなことはなくなりました)

「おい、この土手が切れたら大変だ。定七さや、おめえさんは幸三さと吉十さを連れて、上手の分かれ口に行ってもっと土嚢を積んでこいや。残りのものは土手の土を、あの曲がりっとへ積んでくれ」と、庄右衛門がみんなに指図しました。                           

「よおし、堰を止めてくるで。土手を切らさねえように頼むんね」と、定七はそういって出かけま した。激しい雨を突いて目指す場所まで来てみると、泥水が上流から大きな波となってたたき つけるように、分かれ口にぶつかっていました。

水門は壊れ、堰が大きくえぐられ、そこに水が流れています。「おい、こりゃ手がつかねえ。少しばかりの土じゃどうしようもねえわ」と、定七は流れのすごさにあきらめ顔でいいました。

              080    (当時の村人たちは、蓑(みの)と笠で雨をしのぎました=明科歴史資料館蔵)

すると幸三がいいました。「あきらめるのは早いぞ。おら、家さ行ってノコギリ持ってくるで、牛  わくを作っていれろや」。「ん、そうだな、そうしてみるか。それにゃもっと人出がいるな。いった ん戻って頼んでみよう」と答えました。

三人が庄右衛門たちのいるところへ戻る途中、川が曲 がっているところへ来ると、来た時と様子がすっかり変り、泥水が一面に広がって田んぼに流れ込んでいました。

「やあっ、えれえことになっちまった。またやられたわ」と、定七はその様子を見て、へなへなと 座り込んでしまいました。

そのとき、「おい、定七さ、あれを見ろよ」と幸三がいいました。指さす方を見ると、泥水のなかに降りしきる雨を浴びて、石の薬師さまが座っています。何か、にこにこ笑っているような表情にもみえます。膝の上に手を組み、赤い衣と胸の真っ白い線が浮かび上がり、周りに光を放っています。

     Photo_5         (堰の氾濫もなくなり、稲穂が順調に育つ環境となりました)

定七、幸三、吉十も思わず手を合せました。少しして「おい、幸三さや、あの薬師さまは前からあっただかや」と、不思議そうに定七が聞きました。                    

「さて、どうだったやあ。小さなお堂みたいなものは、あった気がするが…、薬師さまがいたなんて知らなかったわな」。三人とも薬師さまのことを知りませんでした。                      

そこへ庄右衛門たちがやって来ました。「お前たちが行ってすぐに、あの土手が切れてこんなことになっただよ。それでもあの薬師さまは、ずっとああやって 座っておるだ。どこから出て来なさったか、みんなに聞いただが分からねえだよ」と、庄右衛門たちも口ぐちに話しました。

          Photo_6             (薬師さまが祀られている東明山慈光院のお堂)

庄右衛門が、気を取り戻したようにいいました。「あの薬師さまのお姿を見て、おらたちも元気 を出すだいなあ。こんな水くれえに負けねえで、早く田んぼを元通りにするだいなあ。どうだ、みんな。早く雨が止むように、悪りぃ病気が流行らねえようにお 願いするかいなあ」。村人たちはうなずき、薬師さまを拝みました。

次の日になると、それまでの雨がうそのように、ぴたりと止みました。そして、梅雨が明けたような夏の日差しになりました。水も引けてきたので村の人たちは、後片づけを始めました。

それから、あの大雨の中、励ましを与えてくれた薬師さまをいつまでもそのままにできないと話し合い、小さなお堂を建て末永く祀りました。

                                                                                              * 『あづみ野 三郷の民話』(平林治康著)を参考にしました。                                                   

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信州の鏝絵に見る左官職人の技-4   戸袋に描かれた鯰と鯉の鏝絵

小県郡(ちいさがたぐん)長和村に鯰を描いた鏝絵が飾られていると聞いてから1年ほどになります。一度訪れたのですが、探し当てられませんでした。

廃業した石屋の蔵という情報しかありませんので、今度も多少の不安がありましたが、必ず見てやろうと気持ちを新たに山越えして向かいました。

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前回訪れていない幹線道を走っていてキョロキョロしていた目に飛び込んできたものがありました。「これだ!」と思わず叫んでしまいました。

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廃業した家屋となると、いつ取り壊されても不思議ではないとの思いがありましたので、まだ残存していたことは喜びでした。

蔵窓が4カ所もあり、全体的に見て蔵といってもかなり斬新なデザインになっています。

大窓の奥に障子が見えますので、ここは仕事場に併設された居間か、休憩室に使われていたのでしょう。2点の鏝絵が飾られていたのは戸袋ですが、窓部分には雨戸など何もありません。

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期待どおりのすばらしい造形です。色を使わず白漆喰だけで完成させ、立体感を浮き立たせています。

こちらは、信州の名産の鯉でしょう。

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そして、これは鯰を表わしているのでしょう。尾びれを曲げ、あたかも泥水の中を泳いでいるようです。髭も小道具を使用し、より立体的に写実しています。

2点とも魚の両側に同じ紋様が描かれています。紐状のものは釣り糸でしょうか。左手に描かれているものは、下から獲った魚を入れる魚籠(びく)、その上が苫屋なのでしょうか?

それでは一番上はなんでしょうか? これが思いつきません。

鏝絵でこれだけ立体感を出すように制作するためには、漆喰を薄く何度も何度も重ねて塗って行かなければなりません。

漆喰を塗る場所によって鏝を使い分けながら、塗り重ねていくと言った相当の根気仕事ともいえます。これを制作した左官職人さんの技と根気に脱帽します。

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裏側に回って見ると、2ヵ所にハニーサックル(ニオイニンドウ)紋様が施されていました。窓の配置とうまく調和しています。

この左官職人さんの造形センスの良さに驚くばかりでした。

* 鯉といえば、長野県佐久地方の特産品で、おいしい鯉料理もバラエティーです。毎年5月の連休中に「鯉祭り」も催されています。

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ハーブ由来の安全商品で虫よけ対策を

蚊やブヨなどが出まわるシーズンになってきました。あなたの家の虫よけ対策は大丈夫でしょうか?

化学物質を使用した強力な虫よけ剤や殺虫剤が心配な方や、小さなお子様やお年寄りのいるご家庭でも安心してお使いいただけるハーブ由来のアロマ虫よけ剤をご案内いたします。

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まず、虫が嫌がる天然のエッセンシャルオイル(精油)とミネラルウォーターでできた「アンチ・モスキート スプレー」(写真右)です。

ラベンダー、ゼラニウム、ユーカリ、ぺパーミントなどの精油と植物由来のグリセリン、エタノールなどから作られています。さわやかな香りで、肌にやさしいスキンローションです。

もう一つスプレータイプの「モッジスプレー」(写真左)です。

こちらは、アロエベラ葉エキス、ユーカリ、レモングラス、アトラスシーダー、ラベンダーなどの精油と変性エタノール、水などが使用成分です。さわやかな中にもやや甘い香りがあり、子どもさんも嫌がることはありません。

肌全体にまんべんなくしっとりするくらいスプレーします。一時間ほどして重ねづけすると、より効果が上がり虫が近寄りません。

もう一つは、虫よけ・かゆみケアクリームの「エッセンシャル インセクト リプラント」(写真中央)です。

シトロネラ、ティートゥリー、ローズマリー、ユーカリ、ペパーミント、ラベンダーなどの精油とホホバオイルなどの植物油やアロエベラ、グリセリンなど100%天然成分の乳液タイプのクリームです。

使用する前によく振って、適量を手に取り肌に塗りますと、心地よい香りが虫よけ効果を発揮します。虫に刺されてしまった後のかゆみ止めとしても、使うことができます。

やさしいハーブの香りで、蚊などの虫が近寄らない生活空間を作ってみてはいかがでしょうか。

[ アロマ虫よけ剤 ]

  アンチ・モスキートスプレー        100ml入り   1470円(税込み)

 モッジスプレー                100ml入り   1680円(税込み)

  エッセンシャル インセクト リプラント  100ml入り   1890円(税込み)

    

* 「アロマ虫よけ剤」は、通信販売でも取り扱っています。 

   詳しくは、℡ 0263(83)7782へお問い合わせください。

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