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2012年6月

信州の鏝絵に見る左官職人の技-3   モルタル壁に描かれた洋風鏝絵(4)

今回も洋風鏝絵の優れたデザインをご覧ください。コメント類は省き、できるだけデータのみにとどめます。いずれも松本市内で見られるものです。

大正期から昭和初期にかけて、松本市では薬局の建物に優れた洋風鏝絵が次々と描かれたようです。一種のステータスとして流行したのでしょうか。

旧宮坂薬局(大手1丁目) 

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昭和8(1933)年に建設されました。当初は2階部分に立派なバルコニーがあったそうです。

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窓のサイズを大きく取り、窓枠の上に鏝絵の装飾が施されています。

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出窓まで取り付けてあります。当時としては、目を惹く斬新な建築デザインだったことは間違いありません。

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窓枠の周辺に赤レンガを貼りアクセントをつけ、ハイセンスな設計をしています。

 

大手2丁目 にある旧上原薬局の跡です。2階の窓の上に鳳凰が描かれています。鳳凰は中国の伝説上の霊鳥で、平和な世になると姿を現わすとされてきました。

平等院鳳凰堂や金閣寺の屋根に鳳凰が飾られているように、縁起の良い鳥として美術品や建築物にその意匠が使われてきました。 

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鳳凰はアオギリ(梧桐)にのみ巣を作るといわれることから、この鏝絵も中央にアオギリが描かれています。そして、鳳は雄鳥、凰は雌鳥になります。

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これを描いた職人は、おそらく猛々しさから向かって左側が鳳を、右側が凰を現わしたのではないでしょうか。

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薬局、薬店を営んでいた建物に描かれた洋風鏝絵はこちらにもあります。ご覧ください。

松本市の市街地で土蔵は見ることができるのですが、蔵に描かれた鏝絵を見ることはほとんどありません。そんな中でも目にすることができた鏝絵があります。

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大手5丁目で見かけた波しぶきの鏝絵です。

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今は廃業した和菓子屋さん(大手4丁目)の妻にも月を模ったなかに屋号の金の字を書いた鏝絵がありました。

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信州の瓦鍾馗を探して-19   自由奔放な鬼師の作った鍾馗さん

松本の市街地でようやく鍾馗さんを見つけたことに気を良くし、後日、ゆっくり歩きながら時間をかけて探索することにしました。

ほどなくして最初の一体と巡り合いました。

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破帽を被らず、右手に杖を左手に大きな剣を抱えています。

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脱破帽、杖持ち、左利きという鍾馗さんを見たのは初めてです。

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そして、こちらが反対の軒に上がっていた対の一方の鍾馗さんです。

こちらは破帽を被っていますが、少し変わった破帽で角が生えているように見えます。やはり右手に杖、左に剣を持っていたようですが、どちらも欠落しています。

そして、この日発見した極めつけの鍾馗さんが、これです。恵比寿さんの上の鳥衾(とりぶすま)を見て下さい。鍾馗さんがいますね。

鳥衾は、鬼瓦の上に突き出した円筒状の瓦で、野鳥が止まるために取りつけられるものです。つまり、鬼瓦に直接止まって糞などで汚されないために作られる防護用の瓦といってもよいかもしれません。

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その鳥衾に、鍾馗さんが描かれています。これも初めて見ました。

瓦鍾馗研究家のまさみさん(京都府在住)、kiteさん(愛知県在住)、おとんさん(大阪府在住)も「初めて見るもの」「珍品」「貴重」「型破り」と一様に驚かれています。

これまでに全国の瓦鍾馗を数多く見て来られているお三方がおっしゃつていますので、これは希少価値の鍾馗さんといえそうです。

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鳥衾に描かれる文様は通常、家紋や屋号が多いのですが、造形上のみならずこの鬼師の型にとらわれない制作上の奔放さには目を奪われます。

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いま咲いているガーデンの花々-4

ハーブスクエアでは、現在オープンガーデン方式で無料公開しています。見学の際のご参考に、いま咲いている花々をご紹介しています。

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ラベンダー

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エキナセア

 

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バーベイン

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ルー(ヘンルーダー) 

 

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コモンマロウ(マロウマルバ)

 

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カレンデュラ(ポットマリーゴールド)

 

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ヤロウ

 

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ラムズイヤー

 

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ベトニー

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アナベル

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ルドベキア

 

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ベロニカ

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ガウラ

 

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キバナコスモス

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エルダー

 

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コレオプシス

 

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シダルセア

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トードフラックス

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スズランノキ

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ムスクマロウ

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ダイヤーズブルム

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クリーピングタイム

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ユスラウメ(実)

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ダイヤーズカモミール

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ガーデンセージ(コモンセージ)

 

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ロスマリンサントリーナ

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スカビオサ

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アグリモニー

 

写真はいずれも昨日の模様です。前回アップしたものと重なるものもありますが、花期に合わせ見ごろの花々をご紹介しています。

なお、26、27日は定休日となります。28日以降にどうぞ、お立ち寄りいただきご覧ください。

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安曇野のバスの便

安曇野を訪れる時、そして安曇野を回る際の足の便が、これまで以上に利用しやすくなりました。

まず東京方面から来訪する場合、「新宿-安曇野・白馬」の高速バスの便が一日6往復になりました。これまでは長野道豊科ICを降りた「安曇野スイス村」で降車し、タクシーなどを使って穂高へ出なければなりませんでした、

これが今年の夏ダイヤで穂高の街中を経由する「穂高駅前」の停留所が新たにでき、乗降できるようになりました。ここから周遊バスやレンタサイクルなどを利用すると安曇野の観光地を回ることができます。

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その周遊バスですが、昨年までは広域を回るコースで間隔も開き、時間的にロスがありました。

今年は、運行便数も増え、路線も3コースになりました。

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西回りコースは安曇野ちひろ美術館と穂高温泉郷、国営アルプスあづみの公園を結ぶルートに、東回りコースは大王わさび農場や安曇野の里方面を周回します。

このうち、西回りコースは安曇野ちひろ美術館を先に回る「ちひろ線」と、国営アルプスあづみの公園を先に回る「アルプス公園線」の2系統になりました。

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周遊バスは車体の色が白と緑の色分けがあるほか、バスのフロントとボディ部分に「あづみ野周遊バス」のステッカーが貼ってあります。

この周遊バスは、7月21日(土)~9月2日(日)までの毎日と、6~10月までの毎週土、日曜日と祝日に運行されます。

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周遊バスは観光で訪れた方たちの利便を図るほか、市民も利用できるようになっています。

また、バス停はもちろん、それ以外でもバスの姿を見て手を挙げるとどこでも乗降できるようになっています。

周遊バスのコースと時間表は、こちらです。くわしい問い合わせ先は安曇野市観光協会(☎0263・82・3133)です。

* 高速バスは1日1便ですが、立山・黒部アルペンルートに直結する大町市の扇沢を発着する便も新たにできました。

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メディカルハーブ-22   ギンコー

イチョウの葉をメディカルハーブでは、ギンコーといいますが、1980年代に臨床研究から心循環器系への強力な作用が見いだされ、一躍、医学界の注目の的となりました。 

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少なくとも2億年の歴史を持つイチョウですが、今では野生のものは見ることができなくなりました。寺社の境内などで守られて生き延びています。ヨーロッパには1730年にもたらされ、装飾樹として人気を集めていました。

1980年代になってからの研究によって脳への血行改善することが分かり、記憶力や精神機能を改善するのに用いられます。下肢、生殖器官の循環を改善することから静脈瘤、痔疾、足の潰瘍の改善にも用いられます。

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さらに成分のギンコライドが重度の不整脈に有効性があることが分かりました。めまい、耳鳴り、あるいは喘息などの改善にも適用されます。

イチョウの葉は成分抽出にあたって煮出す方法を取りますと、アレルギー誘発物質がでてきますので、必ず沸騰した熱湯を使用します。

また、抗血液凝固作用がありますので、ワルファリンなどの抗血液凝固剤とは併用できません。

◆ 和名     イチョウ

◆ 学名     Ginkgo  biloba 

◆ 主要成分  ギンコライドなどフラボン配糖体、ビオフラボン、シトステロール、ラクトン、アントシアニン

◆ 作用     血管拡張作用、循環刺激作用、抗酸化作用、抗血液凝固作用

 

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信州の鏝絵に見る左官職人の技-2   モルタル壁に描かれた洋風鏝絵(3)

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* 鏝絵は、蔵飾り、蔵絵、漆喰彫刻などとも呼ばれます。こうした洋風建造物に描かれたデザインの場合、漆喰彫刻といったほうがしっくりくるかもしれません。 しかし、彫刻となると、木、石、土、金属などの硬い素材を彫り込んで立体的な制作物を指します。

モルタル壁に描かれているものは、左官職人さんが数本の鏝を使い漆喰を重ね塗りして造ったことでは土蔵などに描かれている鏝絵と同じですので、洋風鏝絵と表記しています。

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今回も洋風鏝絵の優れたデザイン力をご覧ください。コメント類は省き、できるだけデータのみにとどめます。いずれも松本市内で見られるものです。

国宝松本城と至近距離にある現役の銭湯「塩井乃湯」(松本市大手1丁目)。

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開湯は明治後期、大正期に銭湯営業を始めたといいます。

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工芸マエストロ店(大手3丁目)。

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平成になってから改装し、このモルタル壁も塗り直したといいますので新しいものです。

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こちらも比較的新しい昭和43(1968)年創業の洋菓子店マサムラ(大手4丁目)。

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簡素な鏝絵文様ですので、ともすると見落としてしまいます。部分的に欠落したところも見受けられます。

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明治20(1887)年に創業、昭和3(1928)年着工の平出酒店(松本市大手4丁目)。

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こちらも現役で酒類販売を続けています。

 

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派手さかげんはありませんが、建物とうまくマッチングされたデザインです。

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矢原の庚申さま~穂高・矢原

穂高の矢原公民館の敷地の横の立派なお堂のなかに、ひっそりと西を向いて立っている庚申(こうしん)さまがあります。庚申さまの台には「元文三年」と記されています。この庚申さまにまつわる昔話です。

むかし、矢原にじさまとばさまが一人息子の鉄太郎と暮らしていました。鉄太郎は、生まれつき耳が聞こえず口もきけない若者でしたが、村一番の力持ちでした。

ある時、三人で野良仕事に出かけることになり、じさまが先に家を出ました。いつも通る権現池のそばまで来た時、「ひゃあーっ」と悲鳴をあげてしまいました。
権現池の中から、真っ赤な火が噴き出しているではありませんか。じさまは、ぶるぶるふるえながら、その火を見つめていました。

           006                        ( 庚申さまは、はじめ矢原神社の境内に祀られていました )

すると、その火の中から、髪の毛が炎のように逆立った青色の身体の仏さまが現れました。その仏さまが、かすれた声で「世に出てえ、世に出てえ」といいました。

じさまは恐ろしさのあまり、立ったまま動けなくなってしまいました。そのとたん、火も仏さまも跡形もなく消えてしまい、いつもと変わりのない権現池の風景となりました。
まもなく、ばさまと鉄太郎が来ましたので、じさまは今見たことを話しました。

その夜、じさまは、村一番の物知りの助じいを訪ね池で見たことを話しました。助じいは、「ほう、そりゃあ、むかし矢原神社の側に祀ってあった庚申さまかもしれねえぞ」といいました。

助じいの話では、秋祭りの夜に酒に酔った村の若い衆が、「ご利益のない庚申さまなんぞ池へ捨てちまえ」とみんなでかついで権現池に放り込んだことを年寄りから聞いた覚えがあるというのです。

             017            ( 鉄太郎が担いだ庚申さまは身の丈1㍍余りの大きく重いものでした )

そして次の日、村の衆が集まり、池の水や泥を汲みだして庚申さまを探すことになりました。しかし、庚申さまはなかなか見つかりませんでした。とうとう日が西の山に入りかけて、今日の作業は打ち切ろうと話していたとき、「あったぞう」の声が上がりました。

荒縄で結わえ、「せえの、せえの」とみんなでその石を掘り上げてみると身の丈1㍍くらいもある泥まみれになった庚申さまでした。「もったいねえことだ」と口々にいいながら庚申さまをきれいに洗いました。

     012                         ( 矢原の庚申さまは今、立派なお堂の中に祀られています )

すると、ばさまが「鉄、この庚申さまをおぶって郷倉(ごうぐら=飢饉などに備えた食糧倉庫)まで運んでくりょ」と手まねで鉄太郎にいいました。鉄太郎はにっこりしてうなづきました。
鉄太郎は、縄が肩に食い込むほどに重い石の庚申さまを背負って、ひと足ひと足踏みしめながら郷倉まで運んでいきました。

郷倉まで運んで鉄太郎は庚申さまを下ろしました。「あぁあ、重かったぞよ」 鉄太郎が大きな声でいいました。 

「あっ、鉄がしゃべった」と、その声を聞いた村の人たちは、顔を見合わせ鉄太郎を囲みました。「鉄、ほんとにおめえがしゃべっただなあ」「ああ、重かったよう」-この声を聞いてじさまとばさまはうれし泣きに泣きました。村の衆も、もらい泣きしました。「ありがたや、ありがたや。庚申さまのご利益だ」とみんなは口々にいいながら手を合せました。

           132            (鉄太郎が庚申さまを運んだ郷倉の跡に、現在は矢原公民館が建っています)

今でも年に一度の初庚申の日には、矢原のお宮の氏子たちが、七色の吹き流しや旗を立ててお祭りしているということです。

 

       * 『 あづみ野 穂高の民話 』(安曇野児童文学会編)を参考にしました。

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信州の瓦鍾馗を探して-18  ついに探し当てた松本市街区の鍾馗さん

いったい、これまでにどのくらいの日時を費やしたのでしょうか。松本の中心市街地での瓦鍾馗探索の時間です。

松本は城下町ですが、善光寺西街道の宿場もあったところです。築城の際は、瓦葺きに三州から職人が大勢来たという古文書も残っていますし、今も瓦葺きの家が数多くあります。

ですから瓦鍾馗や装飾瓦もあるはずという期待があり、あちこち回っているのですが、これまでのところ探し当てていません。

この日も、やはり同じ結果になりそうでした。「松本は鍾馗さん不在の地だな」とつぶやきながら帰ろうとしましたが、ふと思い立って中心市街地から離れた里山辺方面へ向かいました。美ヶ原温泉の旅館街がある一帯です。

ここにある老舗旅館のサイトに、開業の経緯について書かれていています。創始者は、もともと瓦屋で仕事中屋根から落ちて仕事ができなくなり静養、まもなく敷地内に源泉の湯脈があることから温泉宿に鞍替えしたという話が載っています。

ということは、瓦屋を営んでいた大正年間、近隣にも鍾馗さんを納めたものが残っているかもしれないと思ったことからです。

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目を凝らして探索に入りました。そして間もなく、ありました。いかつい鍾馗さんが! 思わず「あった!」と大きな声を上げてしまいました。

この瞬間を待ちわびていましたし、内心、報われた思いと満足感でいっぱいになりました。

そして、こちらがもう一方の軒に対で上がっていた鍾馗さんです。

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さらに、もう一体。別の家の玄関近くにも屋根から降ろされた鍾馗さんがありました。

前にある石像も気になるのですが、後ろにある瓦です。チャイムを鳴らしたのですが留守のようで中に入れず確認できません。ズームアップして見ると、鍾馗さんに間違いないようです。

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さっそく鍾馗研究家の小沢正樹さん(愛知県在住)から軒に上がっていた2体の鍾馗さんについて「ぶっ飛びました!アヴァンギャルドですね。すごい、すごい」と印象を寄せていただきました。

そして気になっていた石像については、「ラクササというバリ島の神様です」と教えていただきました。

近年合併した旧四賀村などを除いた松本市の市街区は「鍾馗さん不在の地」と思い込んでいたのに、一挙に3体と巡り合えるなんて…。

この日は、記念すべき探索の一日となりました。

* 探索のヒントをいただいた老舗旅館のサイトは、こちらです。

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上原良司生誕90周年を記念した催しがあります

以前、「わだつみの声を遺した乳房橋」の記事で戦没学生の上原良司について、ご紹介しました。

第二次世界大戦時の昭和18(1943)年、徴兵猶予停止により慶應義塾大学生だった上原良司は学徒出陣で大学を繰り上げ卒業、入営し戦地へ赴きました。

終戦3カ月前の昭和20年5月11日、陸軍特攻隊員として命を受け鹿児島の知覧飛行場から出撃し、沖縄の西北洋上の米軍艦船に突撃して散華しました。22歳でした。

上原は出撃の前夜に、「所感」と題する遺書を記します。戦後まもなく戦没学生の手記をまとめた『きけ わだつみの声』が出版されますが、その巻頭に収録されているのが上原良司の遺稿で、読んだ人の心を打つ内容が記されていました。

 

      http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8f/Ryoji_Uehara.jpg       佐賀県の目達原基地で訓練中の上原良司(画像は、ウィキペディアより転載)

当時の世相の中で上原は、軍国主義日本の特攻作戦を「人間を器械として消耗」する行為と告発し、批判する自由のない日本の敗北を明言しました。ファシズム、全体主義を否定し、自由主義の普遍性を書き記し、「自由の勝利は明白な事実だと思います」とまでいいながらも不帰の出撃に旅立ちました。

上原良司は、池田町に生まれ、安曇野市で育ちました。池田町では「町ゆかりの人」として顕彰するとともに、記念碑(下の画像)を安曇野を一望できる高台に造り、平和と自由へのメッセージを後世へと引き継ぐ催しを開催しています。

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顕彰活動を続けて来ている「上原良司の灯を守る会」は、今年が上原良司の生誕90周年になることから、6月17日(日)に「偲ぶ集い」を開きます。
上原良司研究の第一人者を招いた対談などが予定されています。

集いは、同日午後1時から池田町創造館で、参加無料です。詳しい問い合わせは、「守る会」事務局(☎ 0261・62・5078)です。










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乾燥肌にうるおいを与えるシアバターボディーミルク

前回、シアバターの優れた保湿効果についてご案内しましたが、これを使ったボディー用乳液「シアバターボディーミルク」があります。

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シアーバターノキの種子から取った植物性脂肪オイルのシアバターは、すぐれた保湿効果が特長ですが、精製したシアバターを5%配合した乳液です。

適量を手に取り、入浴後など清潔な肌にやさしくなじませますと、乾燥が気になる肌にしっとりとしたうるおいを与えます。

人工香料は使っていませんし、パラペン(防腐剤)も入っていません。

敏感肌の人、妊婦さんや乳幼児にも安心して使 うことができます。

 シアバターボディーミルク            200ml   2100円(税込み)

* 〔 シアバターボディーミルク 〕は、ハーブスクエアで通常販売しているほか、通信販売でも取り扱っています。  詳しくは、TEL 0263(83)7782へお問い合わせください。

 

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安曇野は麦の秋を迎えています

いつもこの時季になると、安曇野の大地の美しさに感動してしまいます。

水田に緑を増しながら育つ稲と、見事な黄金色を見せて稔った大麦の畑。鮮やかなコントラストを見せる麦秋の田園風景です。

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大麦は麦茶や押麦の原料となる六条大麦ですが、まもなくコンバインでの刈り取りが始まります。

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昨秋の種蒔き後、厳しい寒さの中で越冬し雪が消えるとともに青みを見せ始めます。

今シーズンは冬から春先の低温で生育が遅れ気味で心配されましたが、春になって気温が上がったことなどから例年並みの収穫が見込めるようになりました。

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収穫前の麦畑。風が吹くたびに穂を右に左に傾けながら、その日を待っているようです。

この後、大麦に続いて小麦が黄金色に色づきます。

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いま咲いているガーデンの花々-3

ハーブスクエアでは、現在オープンガーデン方式で無料公開しています。見学の際のご参考に、いま咲いている花々をご紹介しています。

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写真はいずれも昨日の模様です。前回アップしたものと重なるものもありますが、花期に合わせ見ごろの花々をご紹介しています。

どうぞ、お立ち寄りいただきご覧ください。

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前回、蕾の膨らんで来ていたエルダーフラワー(ゴールデン種)をお知らせしましたが、花を開き始めています。

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キャットミントが満開状態になりました。

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フォックスグローブ(ジギタリス)が、花をつけ始めました。

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ダイヤーズカモミールの花が立ち上がって来ています。

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ムラサキセンダイハギ

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スカビオサ(マツムシソウ)

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オールドカーネション(シナモンピンク)が、満開状態で芳香を放っていたのですが、雨で傷んできました。

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エキナセアが一輪花つけました。

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ウーリーヤロウ

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レッドバレリアン

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クリーピングタイム(赤花種)            

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レディスマントル(アルケミラモリス)

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ローンデージ(ヒナギク)

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ブラダーキャンピオン

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アルカネット

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スモークツリー

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コーンフラワー(ヤグルマソウ)

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ルー(ヘンルーダー)

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ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)

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アグリモニー

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ルピナス

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バイカウツギ

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レッドキャンピオン

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コモンセージ(ガーデンセージ)

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ゲラニウム(フウロソウ)

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ホウノキ(改良種)

 

 


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信州の瓦鍾馗を探して-17   山深い国道沿いにある巨大な鍾馗

長野方面に向かうため、久しぶりに国道19号を走りました。

19号沿いに瓦鍾馗がいる可能性は極めて低いと思っていましたので、期待はしていなかったのですがカメラだけは用意していました。

山深い大町市八坂(旧北安曇郡八坂村)を走っていたとき、目をやった先に…、「アッ、あれは?」。

なんと大棟の中央部に載っているではありませんか! 驚きました。こんな人家もまばらなところに! Uターンして戻り、シャッターを押したのがこの鍾馗さんです。

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家人の話では、「亡くなったおじいちゃんが大正12年生まれで、生まれた時には屋根に載っていたという話を聞いています」ということですので、90年を超える歳月、この家の安寧を見守ってきたことになります。

実に古色を感じさせる手びねり鍾馗さんです。

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19号沿いではこれまでに豊科で3体、明科で11体見ていますが、これは近くに瓦屋や粘土の産地があったことから頷くことができまです。しかし、この鍾馗さんは、瓦の生産地からもずうっと離れた山里です。

90年前に他地域で制作し、牛馬に荷車を引かせて運んだとしても山中ですのでアップダウンがあり、道の状態も良くなく容易なことではなかったはずです。

そんなことを思いながら、そのお宅を離れ小道に出て北側の30mほど奥まった家に目をやった時、さらに驚きました。

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越屋根に悠々と聳え立つ巨大な鍾馗さんがいるではありませんか。

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目視で有に1mはあるでしょう。実に威風堂々とした風格のある鍾馗さんです。

瓦鍾馗研究家の服部正実さん(京都府在住)は、「これだけ大きい鍾馗さんが作れるのはかなりの腕の職人で、実際にこの鍾馗さんはよく出来ていますね」と語っています。

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やはり、瓦鍾馗研究家で全国を旅して記録に収めている小沢正樹さん(愛知県在住)は「京都で等身大の鍾馗さんを見ましたが、この鍾馗さんはそれに次ぐ日本で二番目かも知れないですね」と、大きさに驚かれています。

京都の巨大鍾馗さんは、玄関近くに飾られているとのこと。だとすると屋根に上がっている鍾馗さんとしては、これが最大のものということになるのでしょうか。

瓦の焼成、運搬、さらには屋根に上げるときも大変だったのではないでしょうか。

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撮影を終えて国道に出るとバス停がありました。バス停に「舟場」と、ここの地名が記されてあります。犀川が近くを流れています。

「そうか!舟だ」と大きな声を上げてしまいました。まだ架橋も十分でなく陸運が発達していなかった頃、松本の巾上から信州新町までは物資の運搬は舟運だったことを思い出したからです。

これだけ大きく重いものをここまで運んだのは舟以外にないと確信しました。それではどこで作ったのか、これが分からなければなりません。

この鬼師がどこにいた人なのか興味がいよいよ増してきました。

上は同じ宅の小屋根に上がっていた鍾馗さん(上)と躍動感あふれる波ウサギ(下)です。

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この宅の装飾瓦を作った鬼師は、服部さんが言われるように高度な制作技術をもっていたことがうかがえるのではないでしょうか。




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メディカルハーブ-22   カルダモン

カルダモンは、昔からサフラン、バニラなどと並んで高価なスパイスとして使用されてきました。原産地のインドでは、コショウを「スパイスの王」、カルダモンを「スパイスの女王」と呼んで、カレー料理に欠かせない重要なスパイスと位置付けています。

強いスパイシーな芳香が好まれ、料理のベースになるガラムマサラに必ずカルダモンの入ったスパイスミックスを使用します。   

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消化促進を助ける成分を含んでいますので、食欲不振、胸やけ、軽い吐き気、鼓腸、ガスなどの消化障害に用います。

ショウガに似たやや刺激的な風味でほのかな甘みがあり、飲んだ後の清涼感もあり消化促進を助けることから食後のお茶として打ってつけといえます。

カルダモンの莢(さや)を開くと黒色の種子が入っていますが、種子は風邪、咳、インフルエンザ、気管支炎の治療補助に用いられます。種子は生薬「 小豆蒄(しょうずく) 」として日本薬局方に収録されています。

種子は噛むと口臭が消えて息が甘い香りなり、食後の臭い消しとしても使用されます。

◆ 和名     ショウズク

◆ 学名     Elettaria cardamonum

◆ 主要成分  精油成分(酢酸テルピネル、シネオール、サビネン、リナロール、酢酸リナリル、ビネン、ジンギビネン、ボルネオールなど) 

◆ 作用     抗けいれん作用、駆風作用、胃腸刺激作用、消化促進作用、健胃作用

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田んぼギャラリー、実りの秋に「かかし展」を開きます

安曇野の田んぼは、ほとんどが田植えが終わり定着した早苗の元気な姿が見られます。これから根をしっかり伸ばしながら、生育期に入って行きます。

米農家にとっては、田植えは春の訪れとともに家族ぐるみで行う大事な農作業ですが、やり終えてほっと一息入れている姿を目にします。

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先だっても田植えの終わった田んぼにイーゼルを立て、「ごはん」をテーマに制作したポスターを展示し、食と農業の大切さを田んぼから発信していこうという田んぼギャラリー展がありました。

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米やごはんの大切さが表現されていればよく、アマ、プロを問わず県内外のデザイナーやカメラマンから子どもたちの思い思いの作品が畔道沿いに展示されました。

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豊かな自然と北アルプスからの清らかな水は稲作に適していて良質の米がとれる産地・安曇野での開催は、ことしで2回目になりました。

主催者は野外での展示ですので強い風や雨にさらされないことを願っていましたが、幸い2日間の会期中は好天に恵まれました。

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田の稲はこれから青さを増しながら生育しますので、今月中には田んぼは緑でおおわれます。日々刻々、姿を変える田んぼの風景を見ることができます。

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そして、やがてくる実りの秋。田んぼギャラリー実行委員会では黄金色の田園風景を背景に「かかし展」を計画しています。

人形でなくても動物、キャラクター、オブジェなどでもOKで、9月中旬から約1カ月間展示する予定を立てていて、今後、出展者を募ることにしています。

展示期間中は、地元農産物の販売や新米の振る舞いなどのイベントも計画されています。

詳しい問い合わせ先は、安曇野田んぼギャラリー実行委員会(☎ 026-274-5844)です。

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友だちに化けたキツネ~豊科・新田

豊科の新田に、法蔵寺というお寺があります。むかし、このお寺の周りは、広く大きい松林でした。山門をくぐって広い道を歩いて行くと、両側に見える林は大きな松が傘をさしたように枝をはり、地面には草が茂っていて、昼間でも薄暗くなっていました。

     103_2         (宝蔵寺の山門。今でもこの右手に大きな松林になっています)

このお寺の本堂の下に、一匹のキツネが棲んでいました。年とったキツネですので、人間に化けるのがとても上手でした。

本 堂の北にある、観音さまのお祭りの日のことです。山門から本堂の近くまで店が並び、朝から大勢の人でにぎわっていました。平吉は、お祭りへ行って夜店で 売っているミズアメが食べたくてしかたありません。母親に言うと「そんねに遊んでばかりいねえで、ちっとは仕事しろや」と許してくれません。

仕 方がないので平吉は、夜になるのを待って、家からそっと銭を持ちだし、友だちの新蔵とお祭りへ出かけました。二人は、夜店をのぞいたり、アメを買って食べ たりしてぶらぶら歩いていました。そのうちに平吉は、新蔵とはぐれてしまいました。あっちこっちと探しましたが、大勢の人なので、分かりません。

     Photo_5           (稲が元気に実ったころ、夏祭りが開かれました=新田地区の水田)

「しょうがねえな。残った銭で、ミズアメでもなめて、けえらずよ(帰るとしよう)」。平吉が店でミズアメを買っていると、後ろから肩をたたくものがいます。振り返ると、それは、はぐれた新蔵でした。「どこへ行ってただや。おら、探しただ」。

すると新蔵は「おら、小便したくなったで、ちょっと林の中へ行ってただわ」と、いうのです。そして、「もっと、うめえ店があるで、おらがおごってくれるわ」と、平吉の手を引っ張って歩きだしました。

夜店を通り抜け、山門を出てどんどん歩いて行くので、平吉は、不思議に思って聞きました。「新さやい、どこへ行くだや。店でおごってくれるじゃねえだかや」というと、「今夜はな、隣の成相(なりあい)でも祭りだぞ。そっちへ行ってみるじゃねか」と新蔵は答えました。

どんどん歩いて行くと、そのうち新田堰へ出ました。すると、新蔵は「平吉さやい、おらをおぶって渡ってくんねえか。おごってくれるで、いいじゃねえか」と、いうのです。平吉は、しかたなく新蔵をおぶって堰を渡りました。

           Img_6105_3           (穂高・有明山神社裕明門の極彩色の天井絵に描かれているキツネ)

そのうち背中の新蔵が、平吉の頭の毛をペロペロとなめるのです。「新さやい、何をするだや」と平吉がいうと、「おら、キツネだぞ。おめえは親の言うことも聞かねえ、がった息子(きかん坊)だそうじゃねえか。ひとつ、おらがいじめて(こらしめて)くれるぞ」といいます。

平吉は、キツネを背負っていたことに気づき、急に寒気がして、冷や汗が体中から噴きだし、足がガタガタ震えだしました。それでも背中のキツネは「おらの言うとおりにしろよ。しねえと、えれえめにあわせるぞ」と、強く言います。

平吉はしかたなく、キツネが「あっちへ行け」「今度はこっちだ」と、言われるままに川の中をキツネを背負って歩きまわりました。

          080                                (緩やかに流れ、水田に水を運ぶ新田堰)

平吉は、フラフラになりました。もう我慢ができなくなり、背中のキツネをザブーンと川の中へ放り込みました。そして、一目散に家へ逃げ帰りました。家に帰った平吉は、それから長いこと、病人のように寝込みました。

そして、ようやく元気になった平吉は、「おっかさまの、いうこと聞いていりゃ、あんなこええ(怖い)めに遭わなかったで」と後悔し、それからよく家の手伝いをするようになったということです。

 

      * 『 安曇野の民話 』 (平林治康著)を参考にしました。

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いま咲いているガーデンの花々-2

ハーブスクエアでは、現在オープンガーデン方式で無料公開しています。見学の際のご参考に、いま咲いている花々をご紹介しています。

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北側駐車場とショップの間にあるゴールデンアカシア(フリーシア)の花が咲き誇っています。周辺に甘い香りを放っています。

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この樹木は、ハーブスクエアのシンボルツリーの一つとなっています。

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ガーデン入り口のアーチに誘引しているモッコウバラも今が見頃です。

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アルカネット

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レッドキャンピオン

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レディスマントル(アルケミラ モリス)

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ジャーマンカモミール

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メドーセージ(サルビア ブラテンシス)

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ゲラニウム

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オールドカーネション(シナモンピンク)。ここに来て花を開き始めてきました。開花に伴い、すっきりした甘みのある香りが漂います。

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ゴールデンチェーン。最盛期を終えて、そろそろ散り時に向かいます。

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白花オダマキ

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ムラサキセイダイハギ。鮮やかな紫花をこれから数多く、立ち上げてきます。

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クリムソンクローバー。まもなく盛りを終えて種子をつけます。

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バイカウツギ

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スモークツリー黄色い小花をつけ始めています。

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もう少しすると、より黄色が増してきます。

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オリス(ニオイアヤメ)。ほのかな甘い香りがあります。

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コーンフラワー

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ゴールデンエルダーが、まもなく花開こうとしています。蕾が日々膨らんできています。

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ルピナス

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イギリスのコッツウォルドから取り寄せたアンティーク石像(スリーグレーテス)の周りに植え込んであるフレンチタイム。

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奥にあるイブキジャコウソウは、まだ花芽を立ち上げていませんが、まもなくフレンチタイムと同じような花をつけます。

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ブラダーキャンピオン

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チャイブ。ウスバアゲハが吸蜜に飛んで来て、撮影に協力してくれました。

 

* 写真はいずれも昨日の模様です。前回アップしたものと重なるものもありますが、花期に合わせ見ごろの花々をご紹介しています。

どうぞ、お立ち寄りいただきご覧ください。




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