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安曇野に春を知らせてくれる樹木と草花

「ようやく春が来たね」が、昨今のあいさつで出る言葉です。固い蕾のまま、なかなか先に進もうとしなかった木々や野の花がここに来て、目を覚ましたかのように活気を見せ始めています。

安曇野の今の野生樹木や野草の姿とハーブスクエアのガーデンの春模様をお伝えします。

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石川啄木が「やわらかに柳青める…」と詠みましたが、安曇野の犀川岸のヤナギも芽吹きの時季を迎えました。

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枝いっぱいに花をつけているヤナギがありました。柳といえば日本ではシダレヤナギやネコヤナギを連想しますが、日本には30種を越えるヤナギ属の種があり、世界には約350種あるそうです。

花が春に咲き、その後で葉が伸びて来るもの、葉と花が同時に、あるいは葉がでてから開花するものなど様々なようです。

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このヤナギは、いち早く花をつけています。花の形からいってオノエヤナギ(尾上柳)かも知れません。

啄木が見て詠んだ柳は、なんという柳だったのでしょうか?

早春の山地でかわいい黄花をつけるアブラチャンも花をつけています。

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アブラチャンとはかわいい名前ですが、昔この種子や樹皮から灯火用の油を採り、チャン(瀝青)はビッチやコールタールのことを指してこの名が付けられました。

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花は葉がつく前に開花し、淡黄色の花が固まってつきます。果実は熟すと割れ、中に1個の種子が入っています。

新芽の美しさに力強さが感じられるカラマツも、今が芽吹きのときです。

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房状の花穂を垂れる姿を見せているのは、キブシです。 花穂(かすい)を一列にぶらさげ、小さな薄黄色の花を咲かせます。

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高さ2~4mくらいの雌雄異株の落葉性低木で、川沿いの やや荒れたところによく生えています。

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枝から垂れ下がった花穂がフジを連想させることからキフジと呼ばれることもあります。

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冬芽が猿や羊の顔に似ているといわれるオニグルミも、硬かった冬芽を開いてきました。川沿いの湿った地でよく見られますが、葉が開くとほどなくして開花します。

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秋になると実を結びますが、クルミの中でも味が濃厚で人気があります。冬を越すリスやノネズミなどの貴重な食料にもなっています。

硬い殻の表面に凹凸があり醜いことから、鬼面に例えてこの名が付いたそうです。

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クルミの材は硬く、そのうえ滑らかで狂いが少ないという性質から、古今東西、銃床に用いられてきました。

目にすることが少なくなったニホンタンポポも、いきいきと咲いています。

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外来種のセイヨウタンポポの繁殖力に追われ、在来種が減退したのは何とも寂しいかぎりです。

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在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ないことなどが押されてしまった一因でしょうか。

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見分け方としては、花期に総苞片が反り返っているのがセイヨウタンポポで、反り返っていないのが在来種です。総苞の大きさや形でも区別できます。

春の妖精・カタクリも可憐で鮮やかな紫花を誇るかのように、咲き誇っています。10cm程の花茎を伸ばし、先端に1個の花を下向きに咲かせます。

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日中に日が当たると花が開いて反り返り、日差しがない日は終日花が閉じたままです。開花期間は、2週間ほどです。

初夏になると葉もなくなり、夏眠に入ります。ですからカタクリは一年のうち、春の少しの期間しか地上に姿を現わしません。

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昔は各地で広く見られましたが、近年、乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少によって個体数が少なくなり、保護策がとられています。安曇野でも須佐渡の烏川沿いで保護され群生しています。

ごく身近に見られるスミレ類の一つであるタチツボスミレも開花時期を迎えています。

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丸い葉と立ち上がる茎が特徴で、カタクリと同じく群生している姿が見られます。

 

積算温度を感じ取ってでしょう、ハーブスクエアのガーデンの草木も春の装いを見せ始めています。ボックスの植え込みの中のトサミズキ(土佐水木)がクリームカラーの花をつけています。

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周りに芽を出しているのはサルビアプラテンスです。株が大きくなってきますと花茎を立ち上げ、濃い紫花を見せてくれます。

ガーデン入り口のシモクレンも満開となりました。

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早春に柔らかな黄花を見せるユーフォルビア・ポリクローマも、雨上がりの空に向かって輝いています。

実は、この黄色い部分は花部ではなく顎になります。

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ユスラウメも一挙に白花を開き、遅く訪れた春を味わっているかのようです。

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鮮やかな色を見せているのはカウスリップです。春先に多い黄花の中でも鮮やかさではトップクラスでしょうか。

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前庭のクリスマスローズも、ややうつむきかげんにたくさんの花を誇っています。

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春一番にピンクと紫色の花を楽しませてくれるラングワートも、遅ればせながら咲きだしています。

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