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安曇野の鏝絵-4   火伏せの龍(その1)

安曇野で目にすることができる鏝絵は、蔵の妻面の棟下に丸いプレートに描かれたものが圧倒的に多いといえます。

ですからこれまでに掲載してきた鏝絵は、むしろ珍しい型に描いたデザインといえるでしょうか。     

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豊科吉野の蔵に龍の鏝絵があります。丸プレートに描いたといっても、立体感に溢れるように工夫しているものです。

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立体感を出すために、内部にさまざまな材料を使うことがあるそうです。この龍は発泡スチロールを下材に使用しているのではないかと思います。

鏝絵では、左官職人さんの自由な発想と工夫で下材を使って作りだされるものも数多いといわれます。     

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堀金・中堀の蔵です。こちらも龍が飛び出して来ています。

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白馬村で出会った火伏せ龍の鏝絵です。蔵の前方に長短の丸木材が立てかけられています。この村の他の蔵でも同じような丸太がありましたので、豪雪から蔵を守っているのでしょうか。

その丸太の間から爛々と輝く眼が見えます。これは鏝絵の中に、ガラス玉を使っているようです。龍や虎などの眼を光らせるために銀箔を敷くこともあるそうです。

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同じ白馬村で見かけた龍ですが、ツバメなどが巣作りするのを防ぐため野鳥除けのネットが張り巡らされしっかり見えません。

漆喰は、牡蠣(かき)や貝の殻を焼いて作る貝灰や石灰石を焼いた石灰に、布海苔(ふのり)を混ぜ合わせ、さらに麻の繊維や藁(わら)を臼で搗いたスサを繋ぎとして混ぜ、練り上げて粘土状にしたものです。
これを壁に塗ると割れにくく剥がれにくいという特性があります。

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白壁は、木と藁で組んだ骨組み(小舞)に赤土を打ち付けて下地とします。十分乾燥させてから、下地の上に鏝で漆喰を塗って白壁を造っていきます。

下地もそうですが、白壁は下塗り、中塗り、上塗りと3回ほど塗り上げ、最後に油を入れてツヤを出すとともに埃が付着しないように仕上げます。

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ですから白壁造りは手間のかかる仕事の上に長期間にわたります。

鏝絵は左官職人が長期に渡った請負仕事の返礼として、施主に家の幸せを願って贈った習慣が広まったといいます。

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