安曇野の屋根瓦-24 輪違いの模様
屋根の一番高いところを大棟といいますが、その大棟瓦の下に半丸瓦を交互に上向き下向きに重ねて並べています。この横に長い部分を「輪違い」、あるいは「棟込瓦」と呼びます。
半丸瓦の側面を見せて、組み方を工夫しながら幾何学的な模様をかたどっています。
この輪違いをよく見ると、瓦葺き職人が創造を凝らしたさまざまな意匠を見ることができます。この職人技ともいえる幾何学模様の美しさを集めて見ました。
2段から8段くらいに組み、重ね方を変えることによりバラエティーな造形模様ができ上がります。
同じ2段組みであっても、半丸の大きさによって見た目の印象が大きく変わってきます。
こちらは、6段で1組の輪違い瓦になります。
輪違いといえば、家紋に「輪違い紋」があります。2個以上の輪が互いに交差して、半ば重なってできた文様を意匠しています。
こちらは、さらに8段に組んでいます。
こう見てくると名もない瓦葺き職人が、葺き替え仕事の経験を通して得た美の創造者にも思えてくるのですが…、いかがでしょうか。
| 固定リンク
「安曇野のいま」カテゴリの記事
- 地域外の人たちも御船を曳きました(2012.10.01)
- 「安曇野の蝶」の細密画展が開かれています(2012.09.17)
- 安曇野の御船子供祭りが催されます(2012.09.07)
- 長野道豊科ICが「安曇野IC」に名称が変わります(2012.08.21)
- 松本・神宮寺で「原爆の図」が展示されています(2012.08.03)
この記事へのコメントは終了しました。










コメント
ごぶさたしております。
こうした大棟の装飾、長野県ではあちこちで目にしますね。
私はこうした装飾が好きで、特に4点目のように、隙間を作って向こう側が見えるような造作を見ると心躍ります。
あまり詳しく観察したことがなかったのですが、半丸瓦を積み重ねて幾何学文様にしていたのですね。勉強になりました。
私の知る限りですと、屋根に凝る関西地方や鍾馗の多い東海地方では、意外にもこうした葺き方を見ることはほとんどありません。
さらに西、山陽、四国ではまた現れてきますが、透かし彫りのような造作は稀なようです。
投稿: kite | 2011年5月16日 (月) 00時47分
kiteさん、こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
こうした半丸瓦は、関西や東海地方ではあまりないのですか。おもしろいですね。
特に東海地方と信州は地続きですので、技やデザインなどお互いに交流、影響し合ってもいいのかな、と思うのですが、そうでもないのですか、実態は。
kiteさんの観察、研究の深さには勉強させていただいています。ありがとうございます。
投稿: まき | 2011年5月16日 (月) 11時28分