連ドラ「おひさま」に出てきた安曇野の風景 (4)~ソバ畑
安曇野が舞台のNHK朝のテレビ小説「おひさま」で放映された安曇野とその周辺の風景を紹介しているコーナーです。
* 掲載した写真で、左上に時刻表示の数字があるのは、テレビ画面を撮ったものです。
よくでてくるシーンの一つに、ソバの花が咲き誇っている場面があります。
東京から安曇野に転居してきた少女のころ、陽子は実母と真っ白いソバの花が咲く畑を散策する印象に残るシーンがありましたし…
後年、大きく成長した陽子が女学校へ通学する途中、後に義母となる人と出会ったのも白く広がるソバの花が咲く小道でした。
ソバは安曇野をはじめ信州の郷土食として、古くから食されてきた歴史があります。ですから安曇野でもあちこちでソバの花が咲いている畑を見ることができます。
でも物語の時代設定は、昭和初期の安曇野。まだまだひなびた田舎です。
今の安曇野で撮るとなると、電信柱や鉄塔をはじめ現代的構造物が背景に入ってしまいます。このためこうしたものが映らないようソバの種を播いて、新たに畑を造ったそうです。
造った場所は、大町市美麻新行(みあさしんぎょう)の中山高原です。ここは昔から「新行ソバ」の名で知られるおいしいソバが収穫できる集落です。
いつもは菜の花油を採るため菜の花を栽培している畑です。シーズンになると一面菜の花の黄花に埋まります。
収録が終わって今時分は、菜の花が茎を伸ばし始め一面青々としているはずですが、今年は下のような風景です。菜の花の葉が出はじめてまもなく鹿の食害に遭い、根だけ残して全滅状態になったということです。残念なことです。
ところで安曇野で一面に広がるソバの花を見ることができるのは、夏蕎麦の6月中・下旬と秋蕎麦の9月中・下旬です。
ソバは種を播いてからおよそ70日で花が咲きます。そして開花の全盛期間は、5日間ほど。後はソバの実をつけるため、色が変わり花びらも散ってしまいます。
そばの花を見るなら観光協会などから情報を取って、お見逃しないようお訪ねください。
* そばについては、以前にも載せています。こちらもご覧下さい。
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