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2010年10月

やわらかく揚がったヒレカツがいただけます…「勝味庵」

久しぶりに「おいしいお店」のご紹介です。

秋も深まり食欲もでてきたという方、そして体力を回復したいという方に、ヒレカツのおいしいお店をご案内します。安曇野市穂高の国道147号沿いにある勝味庵です。

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カウンター席の前にあるオープンキッチンで、オーダーが入ると目の前で、脂身ののった厚地のヒレ肉をパン粉に包み、手早く揚げてくれます。

ラード、白絞油、サラダ油の混合油で揚げます。カラッと揚がり、食後ももたれないのが特徴です。

やわらかく揚がったアツアツのヒレカツを、一口大に包丁をいれて出してくれます。使用しているのは、県内産の豚肉です。

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カツにつけるソースは、この店オリジナルの味噌だれで、小さなすり鉢に入った白ゴマをすって、その中に味噌だれを入れるといっそう風味がでて、おいしいソースができます。

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包丁で細く刻んだキャベツもたっぷり添えられてきます。キャベツにも、ソースがよく合います。

そして、味噌汁も味に工夫があり、おいしい味噌汁がいただけます。ご飯、味噌汁、キャベツがお変りできるヒレカツ定食は、1,260円(税込み)です。

カツはヒレのほか、ロース、チキンなどがありますが、オオバでヒレ肉を巻き梅肉をつけていただく「しそ巻きカツ定食」(1,370円)も絶品。肉や衣の脂っぽいのが梅肉で相殺され、さっぱりしたカツをいただくことができます。

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カツがメインですが、イワシの刺身、唐揚げ、フライをセットした「いわし定食(松)」(1600円)もイワシ料理の好きな方には、たまりません。

〔 とんかつといわし料理 勝味庵 〕 安曇野市穂高4579-2/AM11:30~PM2:00、PM5:00~9:00/年中無休/TEL 0263(82)2169

詳しくは、こちらです。

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安曇野は紅葉が一気に進み、山は冠雪しました

寒気の張り出しで安曇野は、これまでとは一転して急に冷え込みました。寒いと思っていたら、山々には雪が降っていました。27日の最低気温は、平地部で3.2℃と、この秋一番の冷え込みとなりました。

         

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有明山(信濃富士)も、うっすら雪化粧です。夕方になって雲の切れ目から確認できました。

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鹿島槍ヶ岳など白馬方面の後立山連峰は、しっかり冠雪したようです。

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シベリアからの渡り鳥コハクチョウも、寒さが募るとともに数が増えてきています。北穂高・狐島の飛来地には50羽ほどが来ています。

刈り取りの済んだ田んぼで、餌をついばむのに余念がありません。

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例年より10日ほど遅れていた里山の紅葉も、ここ数日で一気に進みました。

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北安曇・池田の大峰高原の七色大カエデも鮮やかな彩りを見せています。

     Photo_4 高さ11㍍、、直径が15㍍、樹齢250年という赤、橙、黄、緑などの色が混じりあって七色に輝くと人気を呼び、近年、見物者が増えています。

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安曇野の屋根瓦-4  鍾馗(その1)

鍾馗と書いて「しょうき」と読みます。鍾馗と言えば、端午の節句で飾られる五月人形でおなじみですが、安曇野の屋根に飾り瓦として見ることができます。

     Photo_10                             (穂高・耳塚の民家)

鍾馗の瓦像は、必ず長い髭(ひげ)をたくわえ、大きな眼で何かをにらみつけるような怖い顔をしています。そして、中国の官人の衣装と黒冠、長靴を身に着け、右手に剣を持っています。

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疫病神を退ける魔除けの神として、屋根に載せているのです。

     Photo                    (穂高・白金の民家)

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鍾馗の瓦像は、屋根の上の飾り瓦のほかに棟込瓦の文様部分に取り付けられたものや、鬼瓦部にはめ込まれているものなどを見ることができます。

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     2_4                             (穂高・耳塚の民家)

 

    
                         


                        
                           

 

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フレッシュなおいしさを食卓に~菜の花油

今年6月に収穫し、搾油した新鮮な「菜の花油」ができ上がり販売が始まりました。副食材に調味料として使うと、アーモンドに似た香ばしいさが広がり、いっそう料理を引き立て食味が増します。

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今年の「菜の花油」は、従来の200ml(写真後列の黄色いキヤップ)のほかに、100m入りの小瓶(前列の黒キヤップ)が新たに加わりました。

この食用油は味、香りも香ばしく、どんな料理にも使えますが、サラダドレッシング、野菜のおひたし、パスタなどには、特にうまくマッチングすることから、醤油などの調味料とともにテーブルサイドに常備して手軽に使っていただけるようにと、100mlの小瓶が開発されました。

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菜の花油」は、環境ボランティア団体・nano花隊が遊休農地を耕しキザキノナタネという無エルシン酸種の安全な菜の花を無農薬、無化学肥料で栽培し、搾油した純正のナタネ油です。(従来の国産ナタネは、エルシン酸含有量が高く、多量摂取によって心臓機能に異常をきたすといわれています)。

キザキノナタネから搾油したナタネ油は、悪玉コレステロールを下げる作用をもつオレイン酸を主成分とした不飽和脂肪酸を61%含み、抗酸化力を高めるビタミンEを100g当たり63mg含有していてモロヘイヤの約10倍になります。このため加熱しても酸化の心配がありません。

安曇野の気候、風土が育んだ大地の恵み「菜の花油」を、あなたのご家庭の食卓にもぜひお備えになってみてはいかがでしょうか。(この売上収益の一部は、nano花隊のボランティア活動に充てられています)。

   〔nano花隊の安曇野産 菜の花油

                   100ml入り     680円(税込み )                                                           200ml入り    1,000円(税込み)

* 〔nano花隊の安曇野産 菜の花油〕は、ハーブスクエアで通常販売しているほか、通信販売でも取り扱っています。  詳しくは、TEL 0263(83)7782へお問い合わせください。

   * nano花隊の活動については、http://nanohanatai.seesaa.net/ です。

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もうすぐ「安曇野スタイル」が始まります

秋の安曇野の自然・暮らし・アートにふれる催し「安曇野スタイル」が、まもなく始まります。ことしの「安曇野スタイル」は、11月3日(祝)から7日(日)の5日間、98会場で開かれます。

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安曇野で暮らし、活動する各工房やアトリエ、美術館やギャラリー、飲食店、宿、農家などさまざまな分野の人たちの技や心を知ってもらおうと始まり、今年で6回目を迎えます。

ふだん見られない作家の工房の公開、作品展示や創作体験、特別メニューなどさまざまな会場独自の企画、催しがあります。

ハーブスクエアも1回目から参加していて、ことしもご来場のみなさんをあたたかいハーブティーの試飲サービスや新作ドライフラワー・アレンジメントの作品展示でお迎えいたします。開店時間は午前9時30分~午後5時になります。

安曇野は紅葉と新そばの季節にもなります。足を運んでいただき、ゆっくり秋の散策と味を楽しみ、アートに触れてみませんか。

「安曇野スタイル」についての詳細は、http://www.azumino-style.com/ です。

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ハーブスクエア周辺が色づき始めています

ここのところ日中穏やかな日差しがあっても、日が沈むと急に気温が下がり明方も朝露が降り、めっきり秋の兆しが進んできました。

そんな中で、ガーデンの木々も少しずつ紅葉が始まってきています。真っ赤に染まるスズランノキが、枝先の葉から徐々に赤くなり始めています。

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秋が深まるととも鮮やかな赤色を増して、スズランの花に似た白花とコントラストを描きます。

ダンコウバイも黄色くなり、     

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ハナミズキも色づいて来ています。

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店の前にあるカツラの木も。

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そして、ゴールデンアカシアも黄色くなって来ています。早くに黄ばんだ葉は、風が吹くとハラハラと舞い落ちています。

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まもなく木全体が、鮮やかな黄色に被われます。

ハーブスクエアは、標高650㍍ほどの地点にあります。例年より7~10日ほど遅れていますが、確実に秋の訪れが感じられるようになっています。

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白鳥の飛来が始まりました

安曇野で冬を過ごすコハクチョウやカモ類など、冬鳥の飛来が始まりました。冬鳥たちは、安曇野市内の3ヵ所で越冬するためにシベリアから4千キロの旅をしてやって来ますが、この18日に初飛来が確認されました。

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20日現在、御宝田遊水池に第一弾の6羽が到着、長旅の羽を休め水面を泳いでいます。
安曇野への飛来は27年前から続いていますが、今年は昨年より1日遅かったそうです。

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これまで2005年に最も多く飛来し2千羽を超えましたが、昨季は774羽でした。今後、次々と小集団での飛来が年内まで続き、例年1千羽前後のコハクチョウが来春まで安曇野で過ごします。

          

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コハクチョウとともに、マガモ、オナガガモ、ホシハジロ、オオバン、キンクロハジロ、ヒドリガモなど数多くのカモたちの渡りも始まっています。こちらも小グループで、次々と飛来して来ています。

          

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カモたちもコハクチョウと明年3月下旬まで、仲良く越冬します。

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安曇野の屋根瓦-3  大黒天

「恵比寿がいるなら、きっと…」と思って、ぐるり回ってみたところ、やはり大黒天がいました。
二つの米俵と打ち出の小槌、そして福袋を肩に掛け、微笑みの長者姿から分かるように、食物・財福を司る神として飾られているのでしょう。

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大黒天は、もともとヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラのことを指すそうです。

マハーカーラは戦闘の神(軍神)でもあって、戦いが起こった時、この神に戦勝を祈願したということで、このころは戦闘相手を打ち負かすということから憤怒の形相をしていました。

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中国から密教の伝来とともに日本に伝わる過程で、財福面が強調され温和な福徳顔になったということです。

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「だいこく」の読みが大国にも通じることから、出雲の「因幡(いなば)の白兎」神話にでてくる大国主尊(おおくにぬしのみこと)とも混同されたそうで、背負っている大きな福袋は、その名残りかも知れません。

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瓦とは別になりますが、安曇野には、道祖神とともに大黒天と恵比寿を祀った石像・石碑も数多く残っています。

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大黒天と恵比寿は、それぞれ七福神に名をつらねる個別の神ですが、一組で祀られるのが多くありますが、安曇野では大黒天が単独で信仰の対象として祀られていることが多いようです。

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これは、大黒天が五穀豊穣の農業の神で、県下でも有数の農作物の生産地である安曇野は、田の神信仰が強かったことからかも知れません。

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花粉アレルギーの体質改善を図るハーブティー

「来春の花粉飛散量は、今年の5~10倍になるだろう」という予測が、報じられています。地域によっては、過去最高だった5年前の2005年の飛散量を上回るとも。

スギ、ヒノキの花芽が成長する今年6~8月の平均気温が高かったため、花芽がこれまで以上に生育していて明春の大量飛散が予測されているわけです。花粉アレルギーの方には、なんともうっとおしい季節となりそうです。

そんな方たちにも、朗報があります。今からブレンドハーブティー「健康-22  かふん・よぼう」を常飲することにより、アレルギー体質の改善を図り来春の飛散時期に備えるのです。

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健康-22  かふん・よぼう」は、抗アレルギー成分を含有しているハーブのほかにアレルギーのもとになるヒスタミンを微量含んだハーブも含み、この原因物質を体内に少量ずつ取り入れることにより抵抗力をつけ、過敏な反応を抑えようという減感作(げんかんさ)療法の考えでブレンドしています。

個々人でアレルギーレベルが違いますが、一日3回常飲しますと体質改善が進み多くの場合、好転へと向かいます。この結果、飛散シーズンを迎えても発症がみられないか、大幅に緩和した状態になっています。

例年、花粉アレルギーに悩まされ、不快な思いで過ごされている方、「健康-22  かふん・よぼう」をお試しになってみてはいかがでしょうか。花粉の飛散量が多くても、きっと、これまでにない快適な春を迎えられます。

ブレンドハーブティー 「健康-22  かふん・よぼう 」  90g入り  1,980円(税込)

* 「健康-22  かふん・よぼう 」は、通信販売でも取り扱っています。 詳しくはTEL 0263(83)7782へお問い合わせください。

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安曇野の屋根瓦-2  恵比寿

安曇野・堀金の民家の屋根に、七福神の一柱の恵比寿がいます。風雪から建物を守る鬼瓦などと違って、魔除けや願望をこめた飾り瓦です。

恵比寿は、狩衣をまとい、右手に釣り竿、左脇に釣り上げた鯛を抱えていることから分かるように、大漁をもたらす漁業の神です。頭に被っているのは、風折烏帽子(かざおりえぼし)です。

恵比寿は、日本古来からの福の神で、七福神の他の神がインドや中国に由来するのと違っています。

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漁業の盛んなところに市が立ち、そこに田や畑の作物も並ぶようになり、やがて商業の発展へとつながり、恵比寿さまは商売繁盛の神としても崇められるようになりました。

「商売繁盛で笹持って来い」のお囃子で知られる大阪の今宮戎(えびす)神社の十日戎は、毎年、全国から100万人の参拝者でにぎわうそうです。

身近な神さまに親しみを込め、「えべっさん」の愛称で呼ばれている福の神です。「えびっさん」、、「おべっさん」と呼んでいる地方もあるようです。

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十日戎にあるように、恵比寿のほか、戎、夷、胡、蛭子、恵比須、恵美須などの漢字を当てられることもあります。

こちらのお宅は会社経営、あるいは何か商売をしているのでしょうか。商売繁盛・招福、家運隆昌の願いを込めて屋根に恵比寿を飾っているのではないかと思われます。

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上の2ヵ所の恵比寿は大体同じようなポーズですが、あごひげがあったりなかったり、抱えている鯛の姿なども、作者の鬼師さんによって少しずつ異なっています。

旅先で恵比寿、大黒、そして布袋さまを見かけました。年代もののようで、恵比寿、大黒天は姿形が必ずしも鮮明ではありませんが、また違った趣がありますので掲載します。

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いずれも、岐阜県の郡上八幡(ぐじょうはちまん)で撮影しました。

このあと続けて、親しみやすい飾り瓦をご紹介します。

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安曇野の屋根瓦-1  はじめに

雄大な北アルプスと幾筋もの河川、そして肥沃な土地に実る田畑と家並―日本の原風景が残る地として人気の高い安曇野ですが、昨近の新築家屋は現代的デザインに変わり、かって見られた白壁づくりの蔵など安曇野になじんだ日本家屋も、すっかり数を減らしてきています。

和風建築が少なくなることは屋根瓦も同様で、瓦葺きの屋根もめっきり少なくなり、スレートなどの屋根に取って代わってきています。

「甍(いらか)の波と雲の~」と歌われた情景も姿を消してしまうのでしょうか。

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そんな住宅事情は、この安曇野にかぎらず全国的な時代の流れだとは思うのですが、残っている瓦葺きの寺社や民家の瓦にあらためて目をやると、その造形的な美しさに驚くことがあります。

建物を雨や風、あるいは雪から守る瓦ですが、「いぶし銀」と形容されるその落ち着いた色彩と造形には、味わいのあるものがたくさんあります。

街角や寺社で出会った、現役の屋根瓦をご紹介します。安曇野を歩くとき、時には屋根を見上げてみてはいかがでしょうか。新しい発見があるかもしれません。

まず、初めてみる人にも、その造形美が堪能できるのではないかと思われるものから。

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安曇野市指定有形文化財になっている穂高・宮城の有明山神社の手水舎の鬼瓦です。家紋にあたる「元」の文字を中央に、その両側に菊水、その下に波があしらわれています。

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さらに、この本体部分とは別に、竹林の中の虎を意匠した浮き彫りが加わり、全体の調和を取っています。鬼瓦の豪華版と言えるのではないでしょうか。

もう一つ、穂高・白金の八幡社の鬼瓦です。こちらも梅鉢の紋所を囲むように、逆巻く波が立っています。

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左右対称のデザインですが、簡素な中にも豪華さが漂ってきます。

安曇野を中心に収集した瓦の造形美と面白さを、何回かにわたってご紹介します。

 

 

 

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安曇野産のマツタケ、今年は豊作です

秋の味覚を楽しませてくれるマツタケ。夏の高温と乾燥で発生が危ぶまれていたものの、9月中旬以降の降雨と適温で、数多く発生するようになりました。ここに来て地元産マツタケが、農産物直売所にもたっぷり出回るようになりました。 

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例年と比べ、2週間ほど出揃うのが遅れたといいますが、順調な収穫が続いていて 今年は豊作だといいます。値段も例年よりかなり求めやすくなっていて、平日で100㌘3,000~5,000円前後、週末はもう少し値が張りますが、いつもの半値だといいます。

“高値の花”であることには違いないのですが、待ち望んでいた秋の味覚。「年に一度のぜいたく」と割り切って買い求めなければ、一年間口にすることはできなくなります。   

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というわけで、平日販売のお買い得マツタケを…。あの香りとシャキッとした歯ざわり感を味わうなら、焼いて食するのが一番ですのでスダチ、醤油でいただきました。

そして、いただいた新米にサンマと秋ナスも添えて…。

ホントに日本人として生まれて、安曇野に住んで良かったという思いをあらためて強く感じるときですね。自分と家族に対するごほうびとして、秋の味覚を楽しみました。

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権現池の雨乞い~坊主山

坊主山の峰に権現岩(立岩)があり、この岩の苔を取ると雨が降ると伝えられ、日照りの時には、ここが雨乞いの場所になっていました。

ある年のことです。春から、いっこうに雨の降る気配がありません。

村人たちは顔を見合わせては空を見上げ、「弱ったことだいね。もうひと月以上も降らねえずら」「こんなに天気が続いちゃ、沢や池の水も細くなって、いつ田起こしができることだか」「畑だってカラカラに乾いて、土が舞っているわ。これじゃ、なんにも蒔けねえし、こまったことだいねえ」と、ため息をつきながら話していました。

     013_2       (遠方中央に見える高い山が坊主山=1961m。〈 室山山頂から 〉)

ある夜、寄り合いが持たれました。「もう、お天道様に雨乞いするしかねえずらい」ということで、みんながまとまりました。そのため、戸隠まで「お水借り」に行くことになりました。元気な若者四人が使者として選ばれ、庄屋はこの四人にいいました。

「いいかな、お前たちは大事なお水をお借りしたら、『休まず、こぼさず、振り向かず』の‘三ず’を守って行って来てくれよな。これを破ると雨乞いしても、雨は降らねえぞ」。村の大勢が四人を見送りました。

そして、それから三日後、四人がお借りした「お水」を持ち帰りました。大事な水樽が着いたので、次の朝、早くから村人たちが山の神社に集まり、権現岩に水樽やお神酒(みき)、塩、スルメ、野菜、頭付きの魚などを運びあげました。

神主が戸隠の水を岩にかけ、お清めをした後、祝詞(のりと)を始めました。積み上げられた木の枝に火が点けられると、真っ白い煙がモクモクと上がりました。

     258(雨乞い神事の際に神主が用いた七つ道具。右から、冠、祝詞、祝詞袋、芍=堀金歴史民俗資料館蔵)

「わっしょい、わっしょい」と里の方から、千度参りする村人たちの声が響いてきました。神主が「岩に登って、苔をはがしなされや。苔をはがすと神さまが怒って雨を降らしますぞ」と、いいました。

権現岩に村人を代表してきていたものたちが、岩へかき登り、苔をはがして火にくべました。そのたびに、白い煙があがり、お日さまの光がさえぎられました。

「煙がお天道さまを隠したずら」 「煙じゃねえ。雲だ、雲がでてきたぞよ」。 そう言っているとき、ポッポッと雨が落ちてきました。「おお、雨だ。雨が降ってきたぞ。ありがてえー」

          013(雨乞いのとき、龍神を祀り水を掛け千度参りをして降雨を祈願することもあったそうです。写真は神事のときに用いられた龍面で、穂高神社に保存されています)

どしゃ降りの中、みんなが喜びにあふれ、空に向かって手を上げ踊っていました。村人たちの喜びの声がいつまでも聞こえていました。
それから後も、日照りが続くと雨乞いが行われ、今も二百十日前後に、風祭りの神事が行われています。

 

    * 『あづみ野 堀金の民話』(あづみ野児童文学会編)を参考にしました。

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100%天然ノンカフェインのインスタント・ハーブコーヒー

覚醒作用や交感神経興奮作用をもたらすカフェインを含まない健康飲料「ハーブコーヒー」のご案内です。

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最近は、健康を維持するためにコーヒーや緑茶、紅茶などカフエインを含有する嗜好飲料を敬遠する方たちが増えてきています。
ストレスから睡眠障害を抱える方、妊娠中や授乳中でカフェイン摂取を控えなければならない方、慢性的な頭痛に悩まされている方たちや、小さな子どもさんやお年寄りまで幅広く広がってきています。

そんな方たちに、カフェインが入っていなくても、おいしく安心して召し上がっていただけるよう良質なハーブを原材料に、高度な技術による製法でコーヒーの味、色、香りを再現したノンカフェインのハーブコーヒーです。

芳醇で香ばしい風味は、ドリップコーヒーにひけをとらない美味しさです。

ハーブコーヒーは、セイヨウタンポポ(ダンデリオン)の根を焙煎した「クラッシック」(写真右)と、セイヨウタンポポに大麦、ライ麦をブレンドしてより香ばしさを高めた「オリジナルブレンド」(写真左)の2種があります。どちらもお湯を注ぐだけで飲める顆粒状のインスタント飲料になっています。

ノンカフェイン健康飲料 ハーブコーヒー

    クラッシック                   50g入り     1,785円(税込み)

   オリジナルブレンド                50g入り     1,785円(税込み)

* 〔ノンカフェイン健康飲料 ハーブコーヒー〕は、通信販売でも取り扱っています。 

   詳しくは、TEL 0263(83)7782へお問い合わせください。

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おいしい安曇野産リンゴの時期を迎えました

実りの秋を象徴するかのように、おいしい安曇野産のリンゴの収穫期を迎えています。いま摘み取りのピークを迎えているのは、シナノスイートという比較的新しい品種です。     

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ことしの夏場の猛暑の影響で生育が遅れたこともあり、玉の大きさはいつもよりやや小ぶりだということですが、そのかわり糖度が高く例年に比べ、より甘みが強くなっています。     

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このシナノスイートは、早生の「つがる」と12月にピークを迎える晩生の「ふし゜」の間をつなぐ中生種になります。

5年ほど前から本格的な栽培が始まりましたが、しっかりとした歯ざわり感とほどよい甘さが評判になり、急速に人気品種となりました。     

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生産農家は出荷の摘み取り作業に忙しくなっていますし、観光客などに摘み取りをさせている農園も週末は多忙を極めています。 






  

 

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菜の花の種まきが終わりました

ハーブスクエアの一角に、昨年から菜の花を育てています。今年のナタネの収穫が終わった後に、nano花隊のメンバーによる来年向けの種まきがこのほど実施されました。

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まず、元肥を播き、少し草が伸び始めた耕作地にトラクターを入れ、種まき前の畑の耕作を入念に行いました。

標高の高い山間部ということもあり、「種蒔きは9月中に」という計画通り、先月26日に5人のメンバーが作業にあたりました。

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種播き後の土寄せは、昨年までレーキなどの手作業でしたが今年はトラクターを使って転圧することにして、作業効率を大幅に挙げました。

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そして、播種してから1週間たった10月3日には、発芽し双葉をだしている菜の花が確認できました。

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順調にいけば年内にさらに生育を続け、そのまま越冬し来春には、下の写真(今年5月)のように、まばゆいばかりの黄花を一面に咲かせてくれるはずです。  

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今年収穫したナタネは、搾油が終わりまもなく「nano花隊の菜の花油」として小売されます。出来上がりましたら、またご紹介します。お楽しみに…。

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       こちらもご覧下さい。nano花隊のブログです。                                                       → http://nanohanatai.seesaa.net/

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気になるにきび、吹き出ものを改善するハーブティー

にきびや吹き出もので困っていませんか? ブレンドハーブティー「健康-9 にきび」できれいにしてみませんか。

にきびや吹き出ものは、毛穴がホルモンと細菌と皮脂の相互の作用でできることが分かっています。

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思春期、生理前、あるいはストレスなどで睡眠不足や食生活のみだれが生じると、黄体ホルモンや男性ホルモンの分泌が多くなり、肌の新陳代謝が悪くなります。

代謝が悪くなりますと皮脂を分泌する毛穴が狭くなり、角質化してふさいでしまいます。毛穴がふさがれると、皮脂がたまった状態になってしまいます。
人の肌には、ブドウ球菌やアクネ桿菌(かんきん)が常駐していて、アクネ桿菌は皮脂が大好物です。詰まった毛穴の中で皮脂を栄養として増殖を続けます。

アクネ桿菌が増え続けますと、肌に炎症が起こってきます。これがニキビや吹き出ものとして表れてきます。

健康-9 にきび」は、肌の炎症を鎮め、傷んだ肌の修復を促すとともにアクネ桿菌の増殖を抑えるブレンドになっています。また、ニキビ予防に効果のあるビタミン類(B群、C)を含有するハーブもブレンドされています。ぜひ一度お試しください。

ブレンドハーブティー 「健康-9 にきび」  90g入り  1,680円(税込)

* 「健康-9 にきび」は、通信販売でも取り扱っています。 詳しくはTEL 0263(83)7782へお問い合わせください。

 

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さわやかな風を肌で感じながら、草競馬の見物はいかがですか

さわやかな秋風の中を疾走する草競馬大会が、10月9日(土)、穂高・牧の牧運動公園で開催されます。

今年で41回目を迎え、秋の風物詩としてすっかり定着した催しで、草競馬ならではの迫力あるレースが楽しめます。

     099                  (草競馬のレース会場)

県内外からポニー、農耕馬、サラブレッドなど約50頭が出走し、白熱したレース模様を場内放送でおもしろく実況します。かって中央競馬で活躍した競争馬も走るそうです。

     105(観覧席は芝生部分で、敷物が必要です。コースぐるりが観覧席になっています)

アトラクションとして子どものポニー乗場体験などもあり、家族連れで楽しめます。もちろん、弁当をはじめ見物しながらの飲食も自由です。

今年は会場で、特産品のワサビや地元産の新鮮野菜を販売する「安曇野物産市」も開かれます。

入場料や観覧料は無料で、同日が雨の場合、翌10日(日)に順延となります。

*安曇野観光草競馬大会についての問い合わせ先は、市産業観光部安曇野ブランド推進室(☎ 0263・77・3111)です。


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可憐な赤ソバの花が見られます

いま、ハーブスクエアの近くの畑でめずらしい赤ソバの花を見ることができます。     

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赤ソバの花が咲いているのは、山麓線がハーブスクエアの南側1㌔㍍のところで二手に分かれる右手の道を1.5㌔㍍ほど行った道沿いの右手の畑です(豊里の信号を、アートヒルズミュージアムの方向へ500㍍ほど行った左手になります)。   

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赤ソバは中国の奥地からヒマラヤにかけてが原産地で、信州大学が品種改良し、県内でも近年植えられるようになりました。景観・観光用に植え込んでいるところがいくつかありますが、まだそう多くはありません。   

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この赤ソバは、花を楽しむばかりでなく、味もよいことで知られています。しかし、ソバの実の収量が白花のソバと比べ三分の一程度とかで、今後の課題となっています。

いまが花の盛りですが、まだしばらくは見事な花色が楽しめそうです。

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