安曇野の屋根瓦-4 鍾馗(その1)
鍾馗と書いて「しょうき」と読みます。鍾馗と言えば、端午の節句で飾られる五月人形でおなじみですが、安曇野の屋根に飾り瓦として見ることができます。
鍾馗の瓦像は、必ず長い髭(ひげ)をたくわえ、大きな眼で何かをにらみつけるような怖い顔をしています。そして、中国の官人の衣装と黒冠、長靴を身に着け、右手に剣を持っています。
疫病神を退ける魔除けの神として、屋根に載せているのです。
鍾馗の瓦像は、屋根の上の飾り瓦のほかに棟込瓦の文様部分に取り付けられたものや、鬼瓦部にはめ込まれているものなどを見ることができます。
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コメント
始めまして。
ネットサーフィンをしていてこちらのブログを見つけました。
瓦の鍾馗さんのユーモラスな姿に魅せられて、日本中捜し歩いている物好きです。
明科あたりを車で走っていて、2体見かけたことはありましたが、安曇野周辺にずいぶん鍾馗さんがおられるんですね!
拝見していて興奮いたしました。
機会を見てぜひ安曇野の鍾馗さんたちに会いに行きたいと思います。
投稿: kite | 2011年2月22日 (火) 00時03分
kiteさん、こんにちは。鐘馗さん、ご覧いただきましてありがとうございます。
確かに安曇野にもいろんな鐘馗さんがいますね。実は最近も別物の鐘馗さんに出会いました。そのうちアップしようかと思っているのですが…。
しかし、建て替えで姿が消えた鐘馗さんもいます。あの鐘馗さん、どうしたのだろうと、なにか寂しい気持ちになりますね。
kiteさんの「鐘馗を尋ねて三千里」、拝見しました。労作、力作ですね。とても参考になります。これからも、覗かせていただきます。
投稿: まき | 2011年2月23日 (水) 20時55分
ご訪問ありがとうございます。
他の地方でも鍾馗さんは姿を消しつつあり、焦りを感じながらあちこちを訪ね歩いています。
貴ブログに触発されて、さっそく地図を眺めはじめましたが、安曇野といっても結構広いですね~ ちょっと途方にくれました。
雪が消えるころには鍾馗さん巡りの旅に出たいと思っていますので、また、お奨めの場所などをぜひご教唆お願いいたします。
投稿: kite | 2011年2月24日 (木) 22時34分
kiteさん、こんにちは。
kiteさんの鐘馗さんにかける並々ならぬ情熱といったものが伝わってきます。
私の生まれ育ったのが北海道、そして30年余りの近代建築が建ち並ぶ東京暮らしでは瓦屋根に巡り会った記憶がありません。
安曇野で暮らすようになってから、瓦屋根に関心を持つようになりました。
安曇野を訪れる計画はありますか?
安曇野は5町村が合併しましたので、おっしゃるように広域です。
安曇野で鐘馗さんを訪ねる旅をされるのでしたら、日程が合えば道案内させていただきます。その時はご連絡ください。
投稿: まき | 2011年2月28日 (月) 12時17分