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安曇野の屋根瓦-1  はじめに

雄大な北アルプスと幾筋もの河川、そして肥沃な土地に実る田畑と家並―日本の原風景が残る地として人気の高い安曇野ですが、昨近の新築家屋は現代的デザインに変わり、かって見られた白壁づくりの蔵など安曇野になじんだ日本家屋も、すっかり数を減らしてきています。

和風建築が少なくなることは屋根瓦も同様で、瓦葺きの屋根もめっきり少なくなり、スレートなどの屋根に取って代わってきています。

「甍(いらか)の波と雲の~」と歌われた情景も姿を消してしまうのでしょうか。

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そんな住宅事情は、この安曇野にかぎらず全国的な時代の流れだとは思うのですが、残っている瓦葺きの寺社や民家の瓦にあらためて目をやると、その造形的な美しさに驚くことがあります。

建物を雨や風、あるいは雪から守る瓦ですが、「いぶし銀」と形容されるその落ち着いた色彩と造形には、味わいのあるものがたくさんあります。

街角や寺社で出会った、現役の屋根瓦をご紹介します。安曇野を歩くとき、時には屋根を見上げてみてはいかがでしょうか。新しい発見があるかもしれません。

まず、初めてみる人にも、その造形美が堪能できるのではないかと思われるものから。

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安曇野市指定有形文化財になっている穂高・宮城の有明山神社の手水舎の鬼瓦です。家紋にあたる「元」の文字を中央に、その両側に菊水、その下に波があしらわれています。

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さらに、この本体部分とは別に、竹林の中の虎を意匠した浮き彫りが加わり、全体の調和を取っています。鬼瓦の豪華版と言えるのではないでしょうか。

もう一つ、穂高・白金の八幡社の鬼瓦です。こちらも梅鉢の紋所を囲むように、逆巻く波が立っています。

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左右対称のデザインですが、簡素な中にも豪華さが漂ってきます。

安曇野を中心に収集した瓦の造形美と面白さを、何回かにわたってご紹介します。

 

 

 

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