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2010年5月

いま咲いているガーデンのハーブと草花-3

ハーブスクエアのシンボルツリーとして正面玄関の左手にあるゴールデンアカシア(フリーシア)。

新緑の薄緑、秋の黄葉と楽しませてくれる樹木ですが、いまクリーム色の房状花をつけています。

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このフリーシアの花は、エディブルフラワーとして食用にもされます。とりわけ天ぷらにすると格別においしいそうです。

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黄緑色の小花のかたまりをのぞかせるレディスマントルも最盛期です。

雨が降ると葉面は水をはじき、雨水が水滴となって葉の上を転がるおもしろい現象も見せてくれるハーブです。

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先だって咲きはじめをご紹介(5月24日付け)したマロニエの満開の状態です。

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目にも鮮やかなスカイブルー花が人気のアンチューサ・アズレアです。

ハーブスクエアの前庭の一角にモルト樽に植え込んでありますが、人目を引くだけあってたびたび花の名前をたずねられます。

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草丈は2㍍近くになり、花茎が傾くほど数多くの花数をつけます。丈が半分以下で止まるアンチューサ・ブルーシャワーという品種もあります。

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安曇野の水-4 穂高神社の銘水

全国的な大社として、少なくも平安時代からの歴史をもつ穂高神社。その駐車場から拝殿へ向かう一角に「安曇の銘水」があります。

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神社の境内にあることから、清涼感もいっそう増してきます。近くには銘水碑も据えられています。

拝殿の裏手に森があり、水が湧いています。その湧水が小さな小川となって境内を流れ、すぐ近くを流れる矢原堰(農業用水)に注いでいます。

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水の豊なところですので境内の木々も元気に育ち、暑い日は生い茂った葉が日陰をつくってくれます。

この銘水から本殿へ向かう左手に樹齢400年といわれるケヤキの大木があります。幹周りが4.2㍍あるそうです。また、立ち上がってからまもなく三叉に分かれますが、この大枝の広がりは28㍍にもなるといいます。

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作家の井上靖が川端康成らと参拝したとき(1970年)に、この古樹に感銘し帰京後、短編小説「欅の木」を書き下ろしています。

また拝殿の前に推定樹齢500年といわれるスギの大木(「孝養杉」)が神木としてそびえています。最近はパワースポットとして人気を呼んでいるそうです。

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安曇野への空の旅

北海道、九州方面から安曇野へ来るときの空の便が、6月1日から変わります。

これまで日本航空のプロペラ機が運航していましたが、日航の撤退にともない信州への空路は、この日からFDA(富士ドリームエアラインズ)のジェット便が離発着します。

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信州松本空港と札幌(新千歳)、福岡空港間を毎日1往復します。札幌発が午前11時35分、福岡発が午前7時40分で、それぞれの区間の所要時間は90分です。

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新たに就航するジェット機は全長30㍍余りと小型ですが、同サイズの従来機と比べて天井が高く、客席は通路をはさんで左右に2席ずつで、ゆったりとした空間と良好な視界が特徴とのことです。

運賃は松本-札幌間が35,600円、松本-福岡間が35,200円ですが、搭乗予定の55日前に購入すると「55割」で、それぞれ21,500円、20,500円となります。このほか3日前、前日購入の割引もあります。

FDAジェット機のボディカラーは、1号機が真紅、2号機がライトブルー、3号機はピンクとカラフルで、これまでの日航「白い翼」と変わります。まつもと空港に降り立つのは、しばらくの間、真紅の翼が予定されているそうです。

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長い間、信州の空路を担ったJAL機さん、お疲れさまでした。

そして信州を訪れる方たちを運ぶFDA機を信州まつもと空港は、「WELCOM TO SHINSHU」と迎えます。

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ハーブたちも開花期を迎えました

陽光に誘われてガーデンのハーブや草花たちも次々と花を咲かせています。

ジャーマンカモミールは甘い香りとともに毎日元気な顔をのぞかせています。

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クリムソンクローバーも一気に花茎を伸ばし、赤く染めています。

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ゲラニウム・サンギネウム(アケボノフウロ)の赤紫花、白花とも咲きだしました。

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ゲラニウムはゲンノショウコの仲間で、日なたから半日陰で育ちコンパクトな草姿にまとまり庭花としても扱いやすいですね。

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シーキャンピオンも例年より早く咲きだしています。釣鐘状の花がかわいいのですが、花が終わるとたくさんの種子を袋の中につけます。

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種がこぼれると結構繁殖力が強いので、あまり増やしたくないときは種が熟さない前に花茎を取り除く作業に追われます。

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ミツバチやチョウを集めるクリーピングタイムも、ピンク色の頭花をつけています。

地面をはってマット状に広がるクリーピングタイムは、木立性のコモンタイムと同じように香味料やハーブティーとして広く利用します。

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なかなか見れないハンカチノキが花盛りです

ハーブスクエアのガーデンには、いろいろな樹木が植えこんであります。今日はそれらのいくつかについて、今の様子をご紹介します。

まずハンカチノキの花が満開です。

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和名の「ハンカチノキ」は、英名の handkerchier tree を直訳したものです。この木は日本にはまだあまりなく、また15~20年ほどたち大きく生長してからでないと花をつけません。花期も7~10ほどと短期間です。ですから、花をつけたハンカチノキを見た人は数少ないということです。

ハーブスクエアに小さな苗木として来てから16年。大きく育ち、一昨年から花をつけるようになりました。原産地は中国中・南部です。

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花は花序軸の先端に2個以上の柄のない花をつける頭状花序で、2枚の白い苞(ほう)が包むようにしています。

紫色がかった葯(やく)は、苞が落ちると徐々に熟しはじめ、秋には球状の硬い果実となります。

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このハンカチノキの学名の初めに「Davidia」がつきます。Davidia(ダビディア)は中国に布教で来ていたフランスの神父さんの名で、このハンカチノキを発見したことに因んでいます。

ダビッド神父(英語読み)は、あのパンダの発見者としても知られています。

パリを流れるセーヌ河の両岸やシャンゼリゼ通りの街路樹としておなじみのマロニエです。開花を始めています。

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葉はとても大きく、枝先に5~7枚集まってつきます。その葉の間から写真のような穂状の花序が顔をだします。花色は白とピンクがありますが、ハーブスクエアのマロニエは、白花を咲かせます。


15年ほど前に植木市で入手した「コウスイボク」です。

開花して強い芳香を周辺にただよわせています。風に乗って離れたところにいても香りが運ばれてきて、この木の存在が分かります。 

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白花の花姿と花香は朴(ほお)の木とそっくりなのですが、樹高や葉の形はモクレン、コブシに似ていますので、接ぎ木したものと思われます。

ゴールデチェーンも花の盛りを迎えています。和名のキングサリは、やはり英名の直訳です。金の鎖がいくつも垂れ下がったように、花をつけます。                         

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別名ゴールデンレインともいいます。こちらは、金色の雨が降るようにたくさんの花を咲かす様を名前にしたものです。どちらも素敵な名前ですね。

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ガーデンにカラーリーフプランツとして植えこんだベニメギも花が満開です。

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緑色が多い中で赤紫色の葉は異彩を放つのですが、この時期、黄色の小花を数多く付け、色の組み合わせの美しさをより印象づけます。 

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このベニメギは、もともとは西日本に自生していたものだったそうです。これがヨーロッパに渡りブロンズリーフとして生まれ変わり、耐寒性もつき信州のような冷涼地でも育つようになって里帰りしました。    

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塩、米、麹でできたおいしい一夜漬けの素

食品添加物がまったく入らず、麹(こうじ)の自然の甘さと乳酸菌の酸味で、おいしい漬物を家庭で簡単に作ることができます。一夜漬けの素「三五八(さごはち)」です。

三五八」は、塩3、米5、麹8の割合で混ぜ合わせたことが名前の由来です。これから旬の野菜のシーズン、昔ながらの自然食品・こうじ風味の漬け床「三五八」で楽しんでみませんか。

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漬けこむ材料の野菜は、きれいに洗ってから水を切り、適度な大きさに切ります。キュウリやナスはヘタを取り、ナスは縦に半分切ります。ダイコン、ニンジンは皮をむいて適当な大きさに、ハクサイは葉をロールに巻いて漬けます。

初回の漬け込みは、約5時間が目安で、3~4回使用するうちに麹が発酵し、うま味と香りが楽しめるようになります。野菜を漬け床から出して、さっと水で洗い、食べやすい大きさに切って召し上がってください。

漬け床は使い込むほど塩がなじみおいしく漬かりますが、床に漬けたままですと漬かりすぎますので、床から出して冷蔵庫で保存します。

漬け床を上手に管理するには、定期的に床の水分を取り除き、漬け床をかき混ぜます。必要に応じ、「三五八」と少しの塩を補充し床を調整します。好みに応じ、昆布、トウガラシ、砂糖などを加えるといっそうおいしくなります。

この「三五八」の特徴は、安曇野産の出荷用コシヒカリを100%使って原材料にこだわっていることです。通常はクズ米とよばれる出荷できない米を使いますが、良質米を原材料として使うことにより、おいしい漬け床ができ上がったことです。

[ 漬物の素  三五八 ]  650g入り   750円(税込み)

* 「漬物の素 三五八」は、通信販売でも取り扱っています。 

詳しくは、℡ 0263(83)7782へお問い合わせください。

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オリジナルの健康飲料「ハーブコーヒー」を新発売!

ハーブスクエアからオリジナルの「ハーブコーヒー」がお目見えしました。コーヒーといってもカフェインフリーですので、ちいさなお子さんからお年寄りの方まで楽しんで飲んでいただける健康飲料です。

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レギュラーコーヒーと同じドリップ式でいれます。レギュラーコーヒーと同じ琥珀色で、香りはコーヒー豆のコロンビアに似たまろやか感があります。味は苦味や渋みはまったくなく、むしろ軽やかな甘みを感じます。

いれてから時間がたち温めなおすと、レギュラーコーヒーは苦味が増したり香りも劣化したりしますが、ハーブコーヒーはいれたてと同じ味と香りがいつまでも楽しめます。

このハーブコーヒーは、2種類のハーフ゛(ダンディライオン、チコリ)の根を焙煎してブレンド゜したものです。

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2種のハーブには、消化を促進するとともに便秘の改善に役立つ成分や胆汁の分泌を助け肝臓の働きをよくするものが含まれています。さらにリウマチや痛風からくる関節の炎症を抑える働きがあることも確認されています。

ハーブコーヒーは嗜好品としてだけではなく、健康飲料としても愛飲していただけるものと思います。

ハーブコーヒー 〕 50g入り  683円(税込)

 * ハーブコーヒーは、通信販売でも取り扱っています。

         詳しくは、℡ 0263(83)7782へお問い合わせください。

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安曇野の山菜-最終回

山菜としての人気が高いウドです。畑などで栽培されてもいる栽培ウドに対して、山野に自生しているものをヤマウドと呼ぶこともありますが、本来同じものです。

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山採りのものはあくは強いですが、独特の香りと風味はすばらしく人気があります。

低地にも、かなり深い山にも生えます。多年草で、春に萌芽し夏までに2㍍以上になります。それだけに茎は弱く、少しの力でもポキッと折れてしまいます。「ウドの大木」といわれる由縁です。

春早くに土の中から顔をだした若芽を見つけたら、茎の根元から切り取ります。地上に伸びた長さが30㌢㍍くらいまでで、それより長いと味が落ちるといいます。

茎を生のまま、またはゆがいて和えものや酢のもの、煮もの、椀だねなどに。生食するときは、強いあくのある皮をやや厚めにむき、よく水に浸しておきます。生みそ、マヨネーズ、ドレッシングにもよく合います。葉も捨てないで、天ぷらにします。

日本各地に30種近くの仲間があるといわれるギボウシです。どれも山菜として食べられます。その中でも特に写真にあるオオバギボウシは、ほどよい苦みとぬめりが誰の口にもよく合い、春の山菜として人気があります。

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出てきたばかりの若芽を摘み取るか、まだ葉が巻いているものがよく、開いていたら葉身は捨て葉柄を食用とします。

ゆがいて水にさらし、よく水切りしたのち、おひたしや和えものにします。

また、生のまま天ぷらや汁の実とします。ぬめりが特に味噌汁に合います。花も食べ られます。

うす暗く湿ったところでよく目にするドクダミです。むしり取ったりすると独特の匂いが手に残ります。

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付けられた名前がよい印象を与えませんが、食べられる山菜です。もちろん毒になるものは含んでいません。日本にだけ自生していた珍しい山菜のひとつです。

日陰のやや湿ったところに、よく生えています。梅雨のころに四弁の花びらをつけたかわいい白花が咲きます。

若芽や新葉を摘み取り、よくゆがいて何回か水を替えて半日ほど十分に水にさらします。酢みそ和え、ごま和え、汁の実、あるいはバター炒めなどで。生のまま天ぷらにもします。

安曇野に生える春の山菜をご紹介してきましたが、そろそろ旬の時節が過ぎようとしています。今回はこのへんで終了し、折を見て、またご紹介いたします。

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安曇野の山菜-4

花の形が船を繋ぐ錨に似ていることから名づけられたイカリソウです。花は熱湯にくぐらせ、二杯酢、三杯酢にします。

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イカリソウの葉は、塩を少し入れた熱湯でゆでて、辛し和え、きゅうり和え、油炒めなどに。

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またイカリソウにはイカリインという強壮効果が確認されている成分を含むことから、よく薬用酒として漬け込まれます。

香料、薬味として日本料理を演出してくれるサンショウです。

野鳥が実を食べた糞のなかに種子がまじっていて、あちこちで実生の新芽をだしているのを見ることができます。

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春に芽をだしたばかりのみずみずしい若芽は、生のまま和えものやお吸いものの薬味など、旬の料理の香りづけや彩り添えによく利用されます。

花もお吸いものに浮かせたりして、あしらえものにします。さらに果実(実ザンショウ)は佃煮にしたり、調味料に適します。

安曇野の平地から山地まで、春になるとやぶや林の中に他の樹木に巻きついて生えているアケビを見ることができます。

春の新芽は摘み取ったあと、さっと塩ゆでしおひたしや和えものにします。

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春に赤褐色の花をつけたアケビは、秋になって稲刈りがそろそろ始まるころ、茶色がかった紫色に色づいた果実になり、熟すると皮が縦に裂け中から果肉をのぞかせます。

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生食すると、トロリとした甘さが味わえます。

たくさんの黒い種があり周りは苦味が強いので、甘さを味わったらほどほどで種子を吹きだすのがコツです。

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安曇野の水-3 東光寺の洗心水

安曇野市穂高を縦断している国道157号から大王わさび農場へ向かう道の中ほどの左手にお寺の仁王門があり、その前に朱塗りの大きな下駄があります。この下駄を履くと願い事が叶うといい、「仁王様の下駄」と呼んでいます。曹洞宗のお寺で、吉祥山東光寺といいます。

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この仁王門の左手奥に「洗心水」と呼ぶ名水があります。小さなブロンズの龍の口から止むことなく、冷たい水が流れています。

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環境省選定の名水百選「安曇野わさび田湧水群」の一つで、やわらかい味わいのある水として評判です。

なぜか近くに椎茸のほた木が立てかけてあり、摘んだあとも見えます。この洗心水で湿らせると大きく育つのでしょうか。

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この東光寺のすぐ前に、長い長屋門が続く屋敷構えの等々力家住宅(安曇野市有形文化財)があります。

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代々庄屋を務めていた家柄で、江戸時代は松本藩主の本陣で、殿様がカモ猟などに来たときの休憩所として使われていた場所ということです。

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母屋には殿様座敷があり、庭園のビャクシンは天然記念物に指定されています。

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等々力家について詳しく知りたい方はこちらです。

                 ↓↓↓

http://www.mapbinder.com/Map/Japan/Nagano/Azuminoshi/Todorikike/Todorikike.html

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安曇野の山菜-3 

清流に長い茎を伸ばして群生する水中植物のバイカモです。

水の流れに沿って下流になびきます。初夏から秋にかけて水上に花茎を伸ばして、ウメに似た白い花をつけます。水中でも花を咲かせます。

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流水になびかせる様子は可憐そのものです。細かい糸状の葉は4~5㌢㍍、茎は1~2㍍あります。

水が汚れたり、水温が17度以上になると絶えてしまうともいわれています。地元の人の話では、年々少なくなってきているといいます。

食用としては、茎葉を爪で摘み取り、和えもの、酢のもの、サラダ、汁の実などに。

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独特の香りとほろ苦いコクのある深い味わいのある山菜として人気のあるコシアブラです。

灰白色の柔らかそうな木質で、タラノキと違って棘はありません。はかまごと素手で摘み取ることができます。

葉芽は5枚の小葉に分かれ、秋になると美しく黄葉します。個性的なうまみがあるコシアブラは、和えもの、天ぷらなどに最適といえます。

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誰でも知っているツクシです。全国的に日当たりの良い荒地に見られますので、珍しいものではありません。

安曇野の平地では3月から出始めていますが、山間部では今でもあちらこちらから芽をだしています。

栄養茎のスギナと胞子茎のツクシは、同じ地下茎から別々に生長しています。ですから、「ツクシだれの子?スギナの子」といいますが、ツクシとスギナは兄弟関係といったところでしょうか。

食用としては、未成熟な10㌢㍍前後のまだ堅いものを茎の生え際から摘み取ります。おひたし、酢のもの、つくだ煮などにするとクセのないさっぱりとした味が楽しめます。

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可憐で清楚な趣きのあるニリンソウです。春の森のやや湿ったところを歩くと出会います。

葉は長い柄を持ち、大きな切れ込みがあります。葉の中心部に長い花柄を伸ばして開花します。

花の咲いた茎や葉を摘み取り、花のついたままでゆがいて水にさらします。和えもの、おひたし、煮もの、あるいは炒めものにします。天ぷらや汁の実としてもよいですし、花だけゆがいて水にさらし、酢のものとしても旬の味が味わえます。

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食べられる春の山野草として紹介するには、ためらうのですが、カタクリです。

湿り気のある明るい林の下や斜面などに群生しています。しかし、保護されているから群生している姿が見られるのです。開発や乱獲により絶えてしまったところが、たくさん各地にあります。ですから食用としては紹介しません。

昔は、地下の鱗茎から質のよいでんぷんが採れるということで盛んに利用されました。片栗粉です。これが乱獲の一つにもなりました。

ちなみに今、「片栗粉」の名で売られているものは、ジャガイモかトウモロコシから採りだされたでんぷんになります。

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ハーブスクエアの菜の花が最盛期です

地域起こしの環境ボランティア団体・nano花隊がハーブスクエアのガーデン内に播いた菜の花が今、満開のときを迎えています。

やさしい黄金色が絨毯(じゅうたん)のように広がり、時には陽の光でまばゆいばかりに輝くとともに、一面に香りを漂わせています。

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nano花隊が畑を起こし種を播いたのが、昨年9月。ご夫婦、家族連れなど多人数での作業でした。

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その後、発芽して少し伸びだしたところで冬を迎え、長い期間、雪の下で寒さに耐えていました。

雪が消えても今年は不順な天候が続き、なかなか大きく育ってこないので少し心配していました。

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4月後半になって気温も上がり始めるとともにグングン生育はじめ、ゴールデンウィークに照準を合わせていたかのようにみごとに開花しました。

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連休中、ハーブスクエアを訪れた人たちも、菜の花とハーブの競演に感嘆の声を上げ、写真に収めたりスケッチに時間を割いていました。

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菜の花は今月下旬までは楽しめそうです。この後、実を熟し6月下旬には刈り入れて搾油し、今年も良質の安曇野産「菜の花油」ができ上がります。

nan0花隊の活動はこちらでご覧いただけます。 → http://nanohanatai.seesaa.net/

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リンゴの花と田植えと常念坊

安曇野は、今、もっとも美しく輝くときを迎えています。長く厳しかった冬が過ぎ、待ちわびた春。

サクラの開花が安曇野に春の訪れを告げる合図だとすると、本格的な春の知らせはリンゴの花の開花と、田植え風景といえるでしょう。

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4月の冷え込みで平年と比べリンゴの開花が4~5日遅れたのですが、5月に入って晴天に恵まれ花芽がほころび始め、一気に満開となりました。

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日中の寒暖差があることから、蜜がたっぷり乗って人気のある全国ブランド「安曇野りんご」。生産農家では、開花に合わせ花粉をめしべに付着させる授粉や余分な花や蕾を取りのぞく摘花作業に追われています。

そして、米どころとしても知られる安曇野は、今が田植えの真っ盛り。「安曇野米 」コシヒカリはもちろん、日本酒用の酒米やもち米なども植えつけられています。

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苗を積み込んだ軽トラックが朝早くから行き交い、田植え機で筋状に整然と植え込まれていきます。こうした風景が今月中旬過ぎまで続きます。

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水を張った田に、残雪の山並みと水鏡に映った山が上下に連なる この時期ならではの美しい光景も見ることができます。

水鏡に映った常念岳に目をやると、やはりこの時期に山肌に現れる雪形の「常念坊」を望めます。

写真の中央部に袈裟(けさ)をまとった僧侶の姿が見えるでしょうか?

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頭を左に向け、視線の先は手にした徳利に向けられています。この常念坊は、山岳信仰の修験者、あるいは安曇野市穂高の満願寺の僧侶ともいわれ常念岳を開山した人といわれます。

そして、この常念坊は酒を大いにたしなんだといいます。

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常念坊にまつわる民話があります。

常念岳の麓に山姥(やまんば)が住んでいて、年の暮れに市が立つと五合徳利をぶらさげて里へ酒を買いに来たそうです。

店の者に、この徳利に「酒を二升入れろ」、時には「五升入れろ」と無理難題を持ちかけたといいます。仕方なく入れると不思議なことに、山姥のいう通り五合の徳利に五升の酒が入ってしまったそうです。

いつしか里人たちは「あれは常念坊の化身に違いない」と噂するようになったとか。

この常念坊が姿を現すころ、安曇野ではリンゴの花が咲きそろい、田んぼに水が張られ、人々は活気にあふれた輝く季節を迎えます。

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疲労の回復とリラックスしたいときの入浴剤

アロマセラピーを専門分野としている医師が開発した入浴剤があります。商品名は「ドクターズ アロマバス」のシリーズで、今日紹介するのは、このなかの「リラクゼーション」です。

オーガニック認証を取得した真性ラベンダー、スイートオレンジ、マージョラムの精油とホホバオイルをブレンドしています。

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ブレンドした精油成分の働きによって温浴効果を高めるとともに、一日の疲れを取りゆったりくつろぎたい時にはもちろん、湿疹、あせも、荒れ性、にきび、冷え性、肩のこり、腰痛、神経痛、リウマチ、疲労回復、痔、うちみ、くじき、ひび、しもやけ、あかぎれにも効能があります。

一般の入浴剤と比べて香りの持続が短く感じられることがあるかもしれません。これは100%天然エッセンシャルオイルの特徴で、香りが薄くなったと感じても入浴剤自体の薬効成分は浴槽に溶け込んでいて、薬理効果は変わりません。

パウダー状の薬用入浴剤ですが、お風呂のお湯(約180㍑)に25g(キャップ約半分)を入れ、よくかき混ぜて入浴するようにします。 500g入りで入浴回数約20回分の量になります。

浴槽や風呂を傷めるイオウは入っておらず、残り湯は洗濯用に使うこともできます。

ドクターズアロマバス リラクゼーション  500g入り  2625円(税込)

* 「ドクターズアロマバス リラクゼーション」は、通信販売でも取り扱っています。 

詳しくは、℡ 0263(83)7782へお問い合わせください。

 

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安曇野の切手

安曇野の四季の景観を写し取った郵便切手のシートがでました。昨年、第一弾(写真右)が発売され好評だったことから、今回のはその第二弾(写真左)です。

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今回のは観光名所のほかに、生活感がただよう日常の安曇野の風景なども絵柄に含まれていて好評のようです。

前回の第一弾は、のんびりしていて買いそびれてしまいました。(第一弾のシートは、友人から撮影のためお借りしたものです。)

今回はたまたま郵便局に立ち寄った日が発売日。運よく買うことができました。

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残雪の常念岳を背景にサクラの花咲く拾ケ堰や早春賦公園、雄大な北アルプスの山並みと安曇野などの景色に加え、安曇野の大地が育てたみずみずしい夏野菜や秋にたわわに実った虹のかかるりんご畑など10種の切手がシートになっています。

安曇野では、四季折々このような景色を見ることができます。

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最近はいろいろなデザインの切手が発行されていて、楽しいですね。

この安曇野の切手も便りとともに、さわやかな安曇野の風を運んでくれるのではないでしょうか。

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安曇野の山菜-2

もっともよく知られた山菜の一つ、ゼンマイです。野原の湿り気のあるところや山奥の沢筋などに多く見られます。

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食べるのに適しているのは、全体が白っぽい綿毛におおわれた若芽の丸まった部分で、堅くブツブツしたものは苦味が強くなります。10~20㌢㍍のものを根元から手で摘み取ります。煮付け、和えものなどのほか、山菜そばとして麺類に入れてもおいしく食べられます。

また、アク抜きして乾燥保存するといつでも利用できます。

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春の気配とともにいち早く芽吹く樹にニワトコがあります。ですから、この時期になるとすでに花芽を大きく膨らませています。

もう少しすると、白色の小花をたくさん房状につけます。果実は夏に熟し、赤や橙色になります。

ハーブの世界でエルダーツリーというのがありますが、ヨーロッパ産のニワトコで和名をセイヨウニワトコといいます。この花をエルダーフラワー、実をエルダーベリーと呼びます。

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ニワトコの茎は太いのですが、見た目と違って思いのほかもろく、少し力を入れるとポキッと折れてしまいます。芯は白くコルク状で柔らかくなっています。

小鳥を飼う籠の中の止まり木は、たいていこのニワトコの小枝が使われています。

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早春にはかまの間からでたばかりの、まだ葉の開く前の新芽を摘み取り、よくゆでて十分に水にさらします。水気を気っておひたし、ごまあえ、酢味噌あえ、白あえ、油炒め、サラダ、酢のもの、漬けものなどに。

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もう一つ、カンゾウの若芽です。花が一重のものがノカンゾウ、八重咲きがヤブカンゾウで花をつけると区別がつくのですが、この段階では分かりません。このカンゾウの仲間にニッコウキスゲがあります。

食用にするには、カンゾウの若芽が10㌢㍍に満たないうちに掘り取り、軽くゆがき水にさらします。軽いぬめりが出て、おひたしや和えものにするとおいしく食べられます。天ぷら、煮もの、炒めもの、汁の実としても利用します。

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体内の滞留水分を排泄してスリムにするハーブティー

長時間同じ姿勢で立ったり座ったりしていると、よくむくみが生じます。これは体内の組織内に余分な水分が滞留しているためです。むくみが気になるときにお薦めしたいのが、ブレンドハーブティー「健康-8 むくみ」です。

むくみが起きる仕組みを簡単に説明しますと、人の身体には、全身を動脈、静脈の二つの血管とリンパ管が張り巡らされています。心臓から送り出された血液は、動脈を通り血液の水分である血しょう成分が細胞に酸素や栄養を届けます。

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このとき細胞で使い終わった二酸化炭素や老廃物を回収し、静脈やリンパ管を通って心臓に戻ってくるのですが、静脈の働きが悪かったり、リンパ液がスムーズに流れなかったりすると、体内の組織内に余分な水分が滞ってしまいます。

人体の約60㌫は、おもに水と電解質イオンからなる体液でできています。そして体液の量は尿や発汗で調節されているのですが、この調整がうまくいかないことによってむくみが生じるわけです。

健康-8 むくみ」は、利尿作用のあるハーブをブレンドすることによって体内の余分な水分や塩分を排泄し、むくみを改善します。

ただ排泄するときに、カリウムなどの電解質も排泄されてしまいます。必要なカリウム量が少なくなりますと、疲れやすくなったり、だるさを感じるようになります。(低カリウム血症)

こうしたことが起こらないように、この「健康-8 むくみ」にはカリウムを補充するハーブもブレンドしてありますので、体内のカリウム分が不足するようなことはありません。安心してお飲みいただけます。

ブレンドハーブティー 「健康-8 むくみ」  90g入り  1680円(税込)

* 「健康-8 むくみ」は、通信販売でも取り扱っています。 

詳しくは、℡ 0263(83)7782へお問い合わせください。

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