安曇野のサクラ-1 早咲きの「百楽桜」
春遅い安曇野にも、ようやく早咲きのサクラが咲きだし鮮やかなピンクの色彩を放っています。安曇野では、一番早く開花したサクラです。
このエドヒガンザクラが見られるのは、安曇野市豊科重柳にある田淵行男記念館の入り口横です。4月に入ってから暖かい日があったことから一気に芽を膨らませ開花したのですが、昨日現在、3分咲きといったところでしょうか。
このサクラの木は、著名な山岳写真家であり高山蝶の研究家でも知られた田淵行男が、白馬村で目にしたエドヒガンザクラがあまりにも美しかったことから、これを母木として苗木を作り大きくなったものということです。
田淵行男は生前、常念岳に206回登り、一つの山に百の楽しみがあるという「一山百楽」という言葉を著書に残しました。これに因んで、このエドヒガンザクラは「百楽桜」と命名されています。
安曇野はこの百楽桜を契機にシダレザクラやソメイヨシノ、ヤマザクラなどのサクラが次々と咲き出し、本格的な春の到来となります。
そして今、このサクラのほかに、ウメ、レンギョウ、ダンコウバイ、ボケ、コブシ、モクレン、スイセンなどがいっせいに開花し、遅い春の訪れを知らせています。
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